平成23年度 2級土木施工管理技術検定試験  学科試験問題 Page3

※ 問題番号No.12〜No.31 までの20 問題のうちから6問題を選択し解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 23 ダムに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 中庸熱ポルトランドセメントは,普通ポルトランドセメントと比べて発熱量が小さいので,ダムコンクリート用セメントとして一般的に使用される。
2 コンクリートダムは,コンクリートの温度ひび割れを防ぐために,ダム軸と直角方向に15 m間隔で横継ぎ目を設けるのが一般的である。
3 中央コア型ロックフィルダムは,一般に堤体の中央部に遮水用の土質材料を上流側及び下流側に,それぞれ半透水性・透水性材料の砂礫や岩石などを用いて盛り立てる。
4 コンクリートを1回に連続して打設するリフト高さは,ブロック工法では0.75 m〜1.0 m,RCD工法では1.5 m が一般的である。

解答と解説: 

答え--- 4
リフト高はRCD工法では0.5m〜0.75mである。厳密な施工管理をしても1m程度だから1.5mは一般的とはいえない。
ブロック工法は一般的には0.75以上1.5m程度なら一般的といえる。


No 24 トンネルの施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 自由断面掘削方式による機械掘削は,地質条件の適合性からだけでなく,発破掘削に比べて騒音・振動が比較的少ないので周辺環境上の制約がある場所でも適用される。
2 支保工の施工は,周辺地山の有する支保機能が早期に発揮されるよう掘削後速やかに行い,支保工と地山をできるだけ密着あるいは一体化させ,地山の安定化をはかる。
3 覆工は,坑口部など土被りの小さい場合や,付加荷重,水圧などの外力が作用する場合を除き,通常,無筋コンクリートで施工される。
4 導坑先進工法は,地質が安定した地山で採用され,大型機械の使用が可能となり作業能率が高まる。

解答と解説: 

答え--- 4
地質が安定した地山であれば全断面掘削工法が採用される。導坑先進工法は先行掘削する位置にもよるが、一般的には地質が軟弱な場合など地質を確認しつつ先行してコンクリートを打説するなど補強を兼ねる場合である。


No 25 下図は傾斜型海岸堤防の構造を示したものである。図の(イ)〜(ニ)に示す構造名称の組合せとして,次のうち適当なものはどれか。
   (イ)    (ロ)    (ハ)    (ニ)
 1  波返し工  ………………  表法被覆工  ………………  根固工  ………………  基礎工
 2  裏法被覆工  ………………  根固工  ………………  波返し工  ………………  基礎工
 3  波返し工  ………………  表法被覆工  ………………  基礎工  ………………  根固工
 4  基礎工  ………………  裏法被覆工  ………………  波返し工  ………………  根固工

解答と解説: 

答え--- 1


(1)の組み合わせが適当


No 26 港湾の防波堤の特徴に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 傾斜堤は,海底地盤の凹凸に関係なく施工できる。
2 直立堤は,地盤が堅固で波による洗掘のおそれのない場所に用いられる。
3 混成堤は,水深の浅い場所や軟弱地盤の場所などに用いられる。
4 混成堤は,防波堤を小さくする事ができるため経済的であり一般に多く用いられている。

解答と解説: 

答え--- 3
混成堤のメリットとして、水深の大きな場所に建設でき、基礎地盤の不陸に対応しやすいことがある。又、傾斜堤に比較して材料が少なくてすむので主流になっている。


No 27 鉄道線路の曲線に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 線路の曲線は,円曲線が最も合理的で,円曲線には単心曲線・複心曲線・反向曲線の3種類がある。
2 スラックとは,曲線区間及び分岐器において車両の走行を容易にするために軌間を外方に拡大することをいう。
3 カントとは,車両が遠心力により外方に転倒することを防止するために外側レールを内側レールより高くすることをいう。
4 本線路での曲線半径は,できるだけ大きいほうが望ましく,道路と同じように直線と曲線の間には緩和曲線を入れる。

解答と解説: 

答え--- 2
スラックはカーブで車両の走行を容易にするために軌間を内側方に拡大することをいう。



No 28 鉄道(在来線)の営業線及びこれに近接して工事を施工する場合の安全設備に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 列車の運転保安及び旅客公衆などの安全確保のため指定されたもののほか,簡易な安全設備を必要に応じて設ける。
2 指定された安全設備は,図面,強度計算書などを添えて監督員などに届け出て承諾を受ける。
3 営業線の通路に接近した場所に材料の仮置きをする場合は,監督員などへの届け出は不要である。
4 工事の施工により支障のおそれのある構造物については,監督員などの立会いを受けその防護方法を定める。

解答と解説: 

答え--- 3
営業線に接近した場所に材料の仮置きをする場合は、危険性があるので監督員は届け出る必要がある。


No 29 シールド工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 シールド工法は,シールド機械の搬入や土砂の搬出などのために一般に立坑が必要である。
2  シールド工法は,土砂を掘削しながらトンネル空間を確保していくため,一般に覆工はコンクリートや鋼材などで作ったセグメントを使用する。
3  泥水式シールド工法は,地上に大規模な泥水処理施設が必要で都市部では使用が制約されるため,多くは山岳トンネルに使われる。
4  土圧式シールド工法は,切羽の土圧と掘削した土砂が平衡を保つ方法で一般に粘性土地盤に使用される。

解答と解説: 

答え--- 3
泥水式シールド工法は,地上に大規模な泥水処理施設が必要ではあるが、作業環境が安定しているので都会の地下トンネルなどでは多用されている。


No 30 上水道に用いる配水管の種類と特徴に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 ダクタイル鋳鉄管は,じん性に富み衝撃に強いが,これに用いるメカニカル継手は伸縮性や可とう性がないため地盤の変動に追従できない。
2 鋼管は,溶接継手により一体化でき地盤の変動には長大なラインとして追従できるが,電食に対する配慮が必要である。
3 硬質塩化ビニル管は,耐食性に優れ重量が軽く施工性がよいが,低温時において耐衝撃性が低下する。
4 ステンレス鋼管は,ライニングや塗装を必要としないが,異種金属と接続させる場合には絶縁処理を必要とする。

解答と解説: 

答え--- 1
ダクタイル鋳鉄管のメカニカル継手は様々なタイプがあり、地盤変動時でも順応する大きな伸縮性・可とう性のある商品が多い。


No 31 下水道管きょの伏越しに関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 伏越しの構造は,障害物の両側に垂直な伏越し室を設ける。
2 伏越し室には,ゲート又は角落としのほか泥だめを設ける。
3 伏越し管きょは,一般に複数設置する。
4 伏越し管きょ内の流速は,断面を大きくし上流管きょ内の流速より遅くする。

解答と解説: 

答え--- 4
伏越し管きょとは、河川や地下埋設物を横切る場合など、管きょを地下埋設物より低く設定し、上下流の水位差により下水を流下させる構造物をいう。維持管理が難しいので出来るだけ設けないほうがいい。
流速が速いほうがスカムの堆積などが発生しにくい。U字サイホンの原理に近いので、断面を小さくしたりして流速を維持できるようにする。


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