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※ 問題はすべて必須ですから、36 問題全部を解答してください。


No25 コンクリートの施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 コンクリートを打ち重ねる際、上層と下層が一体となるように、棒状バイブレータを下層のコンクリート中に10 cm 挿入して振動を与えた。
2 滑らかで密実な表面とする必要があったため、締固め後、速やかに金ごてを用いてコンクリート上面を軽く押さえて仕上げた。
3 日平均気温が25℃ を超えることが予想されたので、暑中コンクリートとして施工し、打込み時のコンクリート温度を30 ℃ として、練混ぜ後1時間で打ち終えた。
4 日平均気温が4℃以下になることが予想されたので、寒中コンクリートとして施工し、所要のワーカビリティーが得られる範囲内で、単位水量をできるだけ少なくした。

解答と解説: 

答え--- 2
コンクリートを金ゴテ押えとする場合は、表面の水が引いて半乾きの状態で押さえる。速やかには誤り。


No26 擁壁に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 重力式擁壁は、躯体自重により土圧に抵抗する形式のコンクリート製の擁壁であり、杭基礎が必要な場合にも用いられる。
2 もたれ式擁壁は、地山または切土部にもたれた状態で自重のみで土圧に抵抗する形式の擁壁であり、基礎地盤が良好で、擁壁背面が比較的安定した地山や切土部に用いられる。
3 片持ばり式擁壁は、たて壁と底版からなり、躯体自重とかかと版上の土の重量によって土圧に抵抗して安定を図る形式の擁壁であり、杭基礎が必要な場合にも用いられる。
4 ブロック積(石積)擁壁は、法面下部の小規模な崩壊防止や法面の保護に用いられる擁壁であり、背面の地山が締まっている場合などの土圧が小さい場合に用いられる。

解答と解説: 

答え--- 1
擁壁で杭基礎が必要な場合は、一般的にL型擁壁など鉄筋コンクリート製のもので鉄筋と杭を一体化する。重力式擁壁は無筋コンクリート製なので一般的に杭基礎と併用は向いていない。





No27 排水工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 内径400 mm の管きょの直線区間において、マンホールを70 m 間隔で設けた。
2 排水管に取付け管を取り付ける際、排水管に対して流下方向に60 度の向きに取り付けた。
3 雨水桝に取付け管を取り付ける際、土砂などの排水管への流出を防ぐため、雨水桝底面から10 cm上方に取り付けた。
4 地表勾配が急な場所に排水管を設置する際、管きょ接合は段差接合にし、マンホール内の段差は1箇所当たり1.5 m とした。

解答と解説: 

答え--- 3
雨水桝の底部から、深さ15cm以上の泥溜を設ける。10cmでは不足。


No28 茶室及び露地に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 落ち天井とは、茶室の天井が2段となっている場合の低い方の天井をいう。
2 中柱とは、茶室が台目切の場合に、点前座と客座との間の炉隅に立てる柱をいう。
3 中潜りとは、外露地と内露地の境に設けられる門をいう。
4 客石とは、にじり口にもっとも近くに据える、客人が履き物を脱ぐための役石をいう。

解答と解説: 

答え--- 4
客石とは、露地の中潜り(中門)のすぐ前に据えられた、飛石中の役石。にじり口近くに設けるのは踏石である。

No29 木材の接合に関する次の記述の()〜()に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
「2つの部材を長手方向に接合することを()といい、2つ以上の部材を角度をもたせて接合することを()という。下図は、()の基本形の一つで()という。」
1 仕口 --- 継手 --- ほぞ差し
2 仕口 --- 継手 --- 留め
3 継手 --- 仕口 --- ほぞ差し
4 継手 --- 仕口 --- 留め

解答と解説: 

答え--- 3
2つの部材を長手方向に接合することを継手といい、2つ以上の部材を角度をもたせて接合することを仕口という。
図の仕口はほぞ差しである。


No30 公園内の電気設備工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 地中電線路の管を設置する際、電気工事士の資格を持たない者が行った。
2 単心の低圧ケーブルを曲げて布設する際、曲げ半径を仕上がり外径の8倍とした。
3 使用電圧200 Vの金属柱の屋外灯を設置する際、D種接地工事を施した。
4 公園の敷地内へ低圧架空引込線を引き込む際、車両が通行する園路を横断する箇所で路面から引込線までの高さを3.5 m 確保した。

解答と解説: 

答え--- 4
車両が通行する箇所の引込線の高さは5m以上。歩道その他は4m以上。交通支障がない場合は2.5m以上。


No31 給水工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 公園敷地外の配水管から分岐して最初に設置する止水栓は、開閉の操作性を考慮して、公園敷地内の道路境界線付近に設置した。
2 飲用水の給水管の布設に当たり、隣接する燃料タンクが破損して灯油が浸透する場合に備えて、水道配水用ポリエチレン管を用いた。
3 管路の凸部に、円滑な通水を妨げる空気溜りが生じることがないように、空気弁を設置した。
4 給水管の布設工事において一日の工事が終了した際、汚水などが流入しないように、管端にプラグで栓をした。

解答と解説: 

答え--- 2
ポリエチレン管は灯油など油に侵食されるので灯油の浸透する箇所へ近接する場合は好ましくない。



No32 公共工事における請負工事費のうち、共通仮設費に含まれるものはどれか。
1 工程管理のための資料の作成に要する費用
2 契約に基づき使用する特許の使用料
3 現場労働者に関する労災保険料及び雇用保険料の事業主負担額
4 技術研究や開発の調査研究に要する費用

解答と解説: 

答え--- 1
工程管理に関する費用は共通仮設費。
各種保険料は現場管理費。
調査研究に要する費用、特許使用料は一般管理費。
特許使用料は直接工事費の直接経費とする。




No33 「公共工事標準請負契約約款」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 発注者は、工事目的物の引渡しの際に瑕疵があることを知ったときは、その旨を直ちに受注者に通知しなければ、当該瑕疵の修補又は損害賠償の請求をすることはできない。ただし、受注者がその瑕疵があることを知っていたときは、この限りではない。
2 発注者は、工事用地その他設計図書において定められた工事の施工上必要な用地を、工事の施工上必要とする日までに確保しなければならない。
3 受注者は、工事目的物及び工事材料について、設計図書に定めるところにより火災保険、建設工事保険その他の保険に付さなければならない。
4 工事の施工に伴い通常避けることができない騒音、振動、地盤沈下、地下水の断絶等の理由により第三者に損害を及ぼした場合、原則として、受注者は、その損害を負担しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 4
工事の施工に伴い通常避けることができない騒音、振 動、地盤沈下、地下水の断絶等の理由により第三者に損害を及ぼしたときは、発注者がその損害を負担しなければならない。ただし、その損害のうち工事の施工につ き受注者が善良な管理者の注意義務を怠ったことにより生じたものについては、受注者が負担する。
ちなみに、民間(旧四会)連合協定工事請 負契約約款の場合は、通常避けることができない騒音等の理由により第三者に損害を及ぼした場合も受注者に負担させることとある。





No34 「施工計画」とその「内容」に関する組合せとして、適当でないものはどれか。
 
(施工計画)   (内容)
1 労務計画  ---  緊急時の連絡・指揮命令系統を明確にし、異常気象や労働災害発生時における現場組織との緊密な連携体制を計画する。
2 資材計画  ---   資材の不足による手待ち時間を最小限にするため、適切な保管や在庫管理の方法を計画する。
3 仮設備計画  ---   工事施工に必要な仮設備の種類や数量及び配置を計画するとともに、それらの維持や撤去及び跡片付けも計画する。
4 輸送計画  ---   運搬物の種類・大きさ・重量や輸送経路を調査し、工事工程と資機材の種類・数量を併せて輸送方法を計画する。

解答と解説: 

答え--- 1
緊急時の連絡・指揮命令系統を明確にし、異常気象や労働災害発生時における現場組織との緊密な連携体制を計画するのは、施工計画である。


No35 建設工事における出来形管理計画及び環境保全計画に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 出来形管理計画の立案に当たっては、工事完成後に目視による確認ができない部分について、出来形の記録と併せて写真記録を利用することを計画しておく必要がある。
2 出来形管理計画の立案に当たっては、施工過程での測定値などのデータを速やかに整理し処理する方法を計画し、管理基準を常に満足させるように施工を誘導していくことが重要である。
3 環境保全計画のうち、騒音・振動対策の立案に当たっては、発生源での対策、伝播経路での対策、受音点・受振点での対策の3つのうち、伝播経路での対策が最も重要である。
4 環境保全計画のうち、自然環境の保全対策の立案に当たっては、工事現場内外の樹林の伐採や損傷、表土の踏み荒らしができるだけ少なくなるように、仮設備や搬入路を計画することが必要である。

解答と解説: 

答え--- 3
騒音振動対策で最も重要なのは、発生源での対策である。

No36 建設工事の仮設備に関する次の記述の()〜()に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
「仮設備の計画では、直接仮設工事の内容として()などの計画のほかに、共通仮設工事の内容として()などの計画も定める必要がある。また、仮設備のうち指定仮設の設計仕様や施工方法については、()が指定しなければならない。」
1 工事用道路 --- 現場事務所 --- 受注者
2 工事用道路 --- 現場事務所 --- 発注者
3 現場事務所 --- 工事用道路 --- 受注者
4 現場事務所 --- 工事用道路 --- 発注者

解答と解説: 

答え--- 2
仮設備の計画では、直接仮設工事の内容として「工事用道路」などの計画のほかに、共通仮設工事の内容として「現場事務所」などの計画も定める必要がある。また、仮設備のうち指定仮設の設計仕様や施工方法については、「発注者」が指定しなければならない。






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学科午前問題No2 No.13〜No.24
学科午前問題No3 No.25〜No.36
学科午後問題No1 No.01〜No.15
学科午後問題No2 No.16〜No.29
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