平成27年度 1級造園施工管理技術検定試験  午前問題(問題A) Page3

※ 問題はすべて必須ですから、36問題全部を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No25 コンクリートの仕上げに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 打上がり面の仕上げは、コンクリートの上面にしみ出た水がなくなるか、又は上面の水を取り除いてから行う。
2 仕上げ作業後、コンクリートが固まり始めるまでの間に発生したひび割れは、タンピング又は再仕上げによって修復しなければならない。
3 滑らかで密実な表面を必要とする場合には、作業が可能な範囲で、できるだけ速やかに金ごてなどを用いてコンクリート上面を軽く押して仕上げる。
4 型枠を取り外した後、せき板に接していた面を仕上げるため、表面にできた突起、すじ等を除いて平らにする。

解答と解説: 

答え--- 3

金ごてなどを用いてコンクリートを押して仕上げるタイミングは、しばらく置いて水が浮き出る時期に押さえる。速やかではない。



No26 擁壁に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 重力式擁壁は、躯体自重により土圧に抵抗する形式の擁壁であり、基礎地盤が良好な箇所に用いられる。
2 もたれ式擁壁は、地山または切土部にもたれた状態で自重のみで土圧に抵抗する形式の擁壁であり、背面の地山や切土部が比較的安定している場合に用いられる。
3 ブロック積(石積)擁壁は、法面下部の小規模な崩壊防止、法面の保護に用いる擁壁であり、背面の地山が締まっている場合などの土圧が小さい場合に用いられる。
4 片持梁式擁壁は、たて壁と底版からなり、たて壁にかかる土圧を利用して安定を図る形式の擁壁であり、基礎地盤が堅固な場合に用いられる。

解答と解説: 

答え--- 4

片持梁式擁壁は背面の地山自体の重量で基礎部分が押さえられる仕組みである。土圧はたて壁のみではなく、底面にもかかる。



No27 排水工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
 
1 管底差が0.8 mの上流管と下流管を接続する際に、流下量に応じた副管付きマンホールを設置した。
2 雨水桝へ取付け管を取り付ける際に、土砂等の排水管への流出を防ぐため、雨水桝底面から5cm 上方に取り付けた。
3 排水管へ取付け管を取り付ける際に、排水管に対して流下方向に60 度の向きに取り付けた。
4 園路に雨水桝を設置する際に、園路の幅員、側溝の排水能力を考慮して、雨水桝を25 m 間隔に設置した。

解答と解説: 

答え--- 2

雨水桝の底面には、深さ15cm以上の泥溜まりを設け、土砂等が流出することを防ぐ。


No28 茶室及び茶庭に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 給仕口は、茶室の出入口の一つであり、亭主が点前をする際に利用される。
2 踏石は、にじり口の前に据えられる役石の一つであり、上面が平らな石が用いられる。
3 つくばいは、水鉢、手燭石、湯桶石などの役石で構成され、手を洗い、口をすすぐために設けられる。
4 寄付きは、外露地に設けられ、茶事に招かれた連客の待合せの場として利用される。

解答と解説: 

答え--- 1

給仕口は、茶室の出入口の一つであり、懐石を出す場合など、点前以外で客座に入るときの出入口である。亭主が点前をする際に利用されるのは「茶道口」であり、水屋と茶室をつなぐ出入口で異なる。


No29 下図に示す木造建築物の和小屋組及び床組の(A)〜(C)の部材の名称の組合せとして、適当なものはどれか。
(A) (B) (C)
1 小屋梁  ---  棟木  ---  大引
2 軒桁  ---  棟木  ---  根太
3 軒桁  ---  母屋  ---  大引
4 小屋梁  ---  母屋  ---  根太

解答と解説: 

答え--- 4

A=小屋梁  B=母屋  C=根太 が正しい。軒桁は小屋梁と直行している材、棟木は母屋の最も上部の材、大引は根太を受ける材である。



No30 公園内の電気設備工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 公園の敷地内へ低圧架空引込線を引き込む際、公園敷地内では電線までの高さを地表上5.0 m とした。
2 公園屋外灯の接地極を埋設する際、建物の避雷器の接地極から1.0 m 離した。
3 地中配線ケーブルを建物外壁に沿って立ち上げる際、地表上2.5 m の高さまで保護管に収め、保護管の端部には雨水の浸入防止用カバーを取り付けた。
4 使用電圧200 Vの公園屋外灯を設置する際、金属柱であったことから、D種接地工事を施した。

解答と解説: 

答え--- 2

接地極(アース)は避雷設備、避雷器の接地極から2m以上離さなければならない。



No31 給水工事に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 給水管の布設に伴う埋戻しの際、良質な土砂を用いて、タンパで十分に締め固めた。
2 園路に口径80 mm の給水管を布設する際、将来の掘削時に管を損傷させる事故を防ぐため、管の上部から30 cm 上方に明示シートを設置した。
3 水路を横断して給水管を設置する際、水路の増水時に給水管が破損することを避けるため、給水管を水路の下に布設した。
4 配水管から分水栓によって給水管を取り出す際、配水管の耐力を減少させないよう、他の分水栓との取付間隔を20 cm とした。

解答と解説: 

答え--- 4

配水管からの分岐に当たっては、他の給水管の分岐位置から30p以上離す必要があり、又、維持管理を考慮して配水管等の継手端面からも30p以上離す必要がある。


No32 「公共工事標準請負契約約款」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 発注者は、工事完成の通知を受けた日から14日以内に受注者の立会いの上、設計図書の定めるところにより、工事の完成を確認するための検査を完了し、当該検査の結果を受注者に通知しなければならない。
2 発注者は、工事目的物の引渡し前でも、受注者の承諾を得て工事目的物の全部又は一部を使用することができる。
3 工事の施工に伴い通常避けることができない騒音、振動、地盤沈下、地下水の断絶等の理由により第三者に損害を及ぼした場合、原則として、受注者は、その損害を負担しなければならない。
4 天候の不良など受注者の責めに帰することのできない事由により工期内に工事を完成することができない場合、受注者は、その理由を明示した書面により、発注者に工期の延長変更を請求することができる。

解答と解説: 

答え--- 3

通常避けることができない騒音、振動、地盤沈下、地下水の断絶等の理由により第三者に損害を及ぼした場合、原則として、発注者が負担しなければならないが、善良な管理者の注意義務を怠ったことにより生じたものについては、請負者が負担しなければならない。


No33 公共工事における請負工事費のうちの共通仮設費に含まれないものはどれか。
1 機械器具の運搬に要する費用
2 工程管理のための資料の作成に要する費用
3 現場事務所の敷地の借上げに要する費用
4 現場労働者の安全・衛生や研修訓練に要する費用

解答と解説: 

答え--- 4

現場労働者の安全・衛生や研修訓練に要する費用は現場管理費の労務管理費。現場管理費は共通仮設費ではない。


No34 建設副産物の適正処理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 建設汚泥は産業廃棄物ではないため、元請業者は、その処理を委託する場合、産業廃棄物管理票(マニフェスト)の交付を行わなくてよい。
2 建設発生土を受入地において埋め立てる場合に、元請業者は、降雨による流出等により公衆災害が生じないよう適切な措置を講じなければならない。
3 現場において分別できなかった混合廃棄物について、元請業者は、再資源化等の推進などのため、選別設備を有する中間処理施設の活用に努めなければならない。
4 建設発生木材の再資源化を行うべき元請業者は、工事現場から最も近い再資源化施設までの距離が50 kmを超える場合など経済性等の制約が大きいときには、再資源化に代えて縮減(焼却)を行ってもよい。

解答と解説: 

答え--- 1

建設汚泥は産業廃棄物である。


No35 施工計画に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 労務計画の立案にあたっては、算出された職種別の所要人数の1〜2割の割増しを行い、病欠などによる工程の遅れを防ぎ、農繁期、正月、盆の帰郷なども計算に入れておく必要がある。
2 機械計画の立案にあたっては、手待ち時間や無駄な保管費用などの発生を最小限にするため、機械台数を平準化することが大切である。
3 仮設備計画の立案にあたっては、工事用道路、材料置場等の共通仮設工事の計画だけでなく、現場事務所、倉庫等の直接仮設工事の計画も定める必要がある。
4 安全管理計画の立案にあたっては、工事現場内の作業の安全対策や安全訓練・教育などを計画するとともに、現場外近傍の第三者の災害防止にも留意する必要がある。

解答と解説: 

答え--- 3

現場事務所、倉庫等は直接仮設工事ではない。共通仮設である。



No36 工程計画に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 (作業員の稼働率)=(稼働作業員数)÷(全作業員数)
2 (作業可能日数)=(工事量)÷(1日平均施工量)
3 (1日平均施工量)=(1時間平均施工量)×(1日平均作業時間)
4 (運転時間率)=(1日当たり運転時間)÷(1日当たり運転員の拘束時間)

解答と解説: 

答え--- 2

所要作業日数=工事量÷1日平均施工量
作業可能日数=暦日の日数−(定休日+天候等による作業不能日数)



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