平成27年度 1級造園施工管理技術検定試験  午後問題(問題B) Page1

※ 問題はすべて必須ですから、29問題全部を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 1 工程・原価・品質の一般的な関係を表した図のうち、適当なものはどれか。
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 3

ある程度までの工程の速さは価格も安くなるが、限度を越えると原価が高くなる。
品質も原価が高く工程も遅いほうが良くなる。


No 2 「建設業法」及び「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」に基づく施工体制台帳及び施工体系図に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 公共工事を受注した建設業者が、当該建設工事を施工するために下請契約を締結したときは、施工体制台帳を作成し、その写しを発注者に提出しなければならない。
2 施工体制台帳の作成義務のある建設業者は、作成した施工体制台帳を当該工事現場の最寄りの営業所に備え置かなければならない。
3 施工体制台帳の作成義務のある建設業者は、施工体系図を当該工事現場の見やすい場所に掲げなければならない。
4 施工体制台帳には、台帳の作成義務のある建設業者及び下請負人の健康保険等の加入状況を記載しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 2

施工体制台帳は当該工事現場へ備え置かなければならない。


No 3 建設工事にともなう環境保全計画に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 騒音・振動対策には大きく分けて、発生源での対策、伝播経路での対策、受音点・受振点での対策の3つがあるが、建設工事における対策は受音点・受振点で行うのが有効である。
2 工事用車両による沿道障害を防止するため、資材の運搬にあたっては、通勤、通学、買物等の歩行者が多く、歩車道が分離されていない道路は避ける。
3 工事現場内外の動植物ができるだけ良好な状態で保存されるよう、樹木の伐採や損傷、踏み荒らしが少なくなるように仮設、搬路計画を立てる。
4 雨水等により掘削面や盛土から土砂が流出して、周辺に被害を及ぼすことがないよう、表面の保護や排水溝、沈砂池の整備などによる流水処理の計画を立てる。

解答と解説: 

答え--- 1

騒音・振動対策は境界時点で行うことが一般的である。



No 4 下図に示すネットワーク式工程表に関する次の記述の(A)、(B)に当てはまる数値の組合せとして、正しいものはどれか。

「本工事の最小所要日数は( A ) 日であり、作業G のトータルフロートは( B ) 日である。」
(A) (B)
1 12 ----  1
2 12 ----  2
3 13 ----  1
4 13 ----  2

解答と解説: 

答え--- 3

最小所要日数(クリティカルパス)は、A→E→I→Jで13日。作業Gが完了するまでの最小工程はB+G=10日、イベント8までのクリティカルパスが11日なのでトータルフロートは差の1日になる。


No 5 次の条件でバックホウを用いて地山1,000 m3の床掘りを完了するために必要な最小日数として、正しいものはどれか。
ただし、人員、機械等は現場に用意されており、準備及び跡片付け等の時間は考慮しないものとする。
〔条件〕
・バックホウの台数:2台
・バケットの容量(ほぐし土量):0.5 m3
・バックホウのサイクルタイム:60秒
・バックホウの作業効率:0.8
・バックホウの1日平均作業時間: 6時間
・土量変化率(L):1.2
1 3日
2 4日
3 5日
4 6日

解答と解説: 

答え--- 3

ほぐし土量は1,000×1.2=1,200
サイクルタイムが60秒なので1時間当り3600÷60=60回の作業になる。
1日あたりの掘削量は、2台×0.5m3×60回×0.8×6時間=288m3
1,200÷288=4.166日→5日となる。


No 6 下図は、ある工事をネットワーク式工程表で示したものである。この工事をバーチャートで示したものとして、適当なものはどれか。
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 3

この工程表のクリティカルパスはC→Fで10日。工程CとFは重ならないことを確認。工程Fは工程ABCDEが完了しなければ着工できないので工程DがFと重なるものは除外。工程Gは工程C完了後でなければ着手できないのでCと重なるものは除外。工程Dは工程Bが完了後でなければ着手できないのでBとDの重なるものは除外となる。



No 7 下図に示す毎日出来高と工期の関係を表示した工事の予定工程曲線と実施工程曲線について、累計出来高と工期の関係を表示した場合、それぞれの工程曲線を示す図として、適当なものはどれか。
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 1

実施工程のほうが予定より速く出来ているので、工程曲線の実施も左側になる。着工時と完了時は緩やかな曲線を構成するのが正しい。



No 8 工事の建設費と工期に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 経済的な工事を実施するには、合理的最小限の一定数の作業員をもって、全工事期間を通じて稼働作業員数の不均衡をできるだけ少なくする。
2 最適工期とは、工種ごとの直接費の総額が最小となる最も経済的な工期のことである。
3 クラッシュ・タイムとは、工事を構成する各作業にどんなに直接費をかけても、それ以上には短縮できない時間のことである。
4 間接費は、一般に工期の延長に従って、ほぼ直線的に増加する傾向にある。

解答と解説: 

答え--- 2

最適工期は、工種ごとの直接費でなく全体の工事である。



No 9 下記の数量表に基づき植栽工事を行う場合の樹木の寸法規格の判定として、「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」における規格基準に照らし、不合格となるものはどれか。
1 カツラで、樹高が3.2 m、幹周が0.15 m、枝張が最大幅で1.2 m、最小幅で0.9 m のもの。
2 2本立のヤマボウシで、樹高がそれぞれ3.6 m、3.0 m、幹周がそれぞれ0.17 m、0.14 mのもの。
3 4本立のナツツバキで、樹高がそれぞれ3.2 m、3.2 m、2.6 m、2.0 m、幹周がそれぞれ0.08 m、0.07 m、0.07 m、0.05 m のもの。
4 5本立のエゴノキで、樹高がそれぞれ3.2 m、3.2 m、2.8 m、2.5 m、2.0 m、幹周がそれぞれ0.10 m、0.05 m、0.05 m、0.04 m、0.03 m のもの。

解答と解説: 

答え--- 3

樹高は3本立以上のものは過半数が所要の樹高に達していること。エゴノキは過半が3mに達していない。幹周も基準の70%に達していないものが過半数である。



No10 下表は、「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」におけるシバ類の品質規格表の一部である。下表の(A)、(B)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
項目 規格
正常な葉形、葉色を保ち、( A ) がなく、生き生きとしていること。全体に、均一に密生し、一定の高さに刈込んであること。
( B ) ( B )が、生気ある状態で密生していること。
(A) (B)
1 萎縮、徒長、蒸れ  --- 
2 乾燥  --- 
3 萎縮、徒長、蒸れ  ---  ほふく茎
4 乾燥  ---  ほふく茎

解答と解説: 

答え--- 3

芝類の基準は、葉は、正常な葉形、葉色を保ち、萎縮、徒長、蒸れがなく、生き生きとしていること。ほふく茎が、生気ある状態で密生していること。



No11 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」における用語に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 「ふるい掘り」とは、樹木等の移植に際し、土のまとまりをつけずに掘り上げることをいう。
2 「根元周」とは、ウメなどのように樹木の根元付近から幹が分岐しやすいものなどの、幹が土と接している根元部分の周長をいう。
3 「寄せ株育成物」とは、数本の樹木等を根際で寄せて、この部分を一体化させて株立状に育成したものをいう。
4 「仕立物」とは、樹木等の全体あるいは部分を他の木に接着して育成したものをいう。

解答と解説: 

答え--- 4

公共用緑化樹木等品質寸法規格基準の仕立物とは、樹木に自然の形ではなく人為的に樹形をつくって育成したもの。樹木の一部に他の木を接ぎ足して育成したものは「接木物」。


No12 植栽基盤の調査に関する次の記述の()、()に当てはまる数値の組合せのうち、植栽基盤として適当なものはどれか。
(イ) 土壌の硬度の測定に長谷川式土壌貫入計を用いた場合、S値が( ) の範囲である。
 (ロ) 土壌の透水性の測定に長谷川式簡易現場透水試験器を用いた場合、最終減水能が( ) の値である。
(A) (B)
1 0.7〜1.0(cm/drop)  ---  30(mm/h)以下
2 0.7〜1.0(cm/drop)  ---  100(mm/h)以上
3 1.5〜4.0(cm/drop)  ---  30(mm/h)以下
4 1.5〜4.0(cm/drop)  ---  100(mm/h)以上

解答と解説: 

答え--- 4

硬度S値は1.5〜4.0(cm/drop)、最終減水能は100(mm/h)以上である。


No13 石材(JIS A 5003)に関する次の記述の()、()に当てはまる語句及び数値の組合せとして、適当なものはどれか。
「割石は、面が原則としてほぼ方形に近いもので、控えは二方落としとし、面に直角に測った控えの長さは、面の( ) の( ) 倍以上であること。」
(A) (B)
1 最小辺  ---  1.2
2 最小辺  ---  1.5
3 最大辺  ---  1.2
4 最大辺  ---  1.5

解答と解説: 

答え--- 1

控えの長さは、面の最小辺 の1.2倍以上であること。


No14 公園工事に使用するレディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の普通コンクリートを購入する際に、呼び強度を18(N/mm2)、スランプを8cm と指定した。
受入れ検査で下表の試験結果を得たが、コンクリートのスランプが合格となる検査ロットはどれか。
検査ロット 試験結果:スランプ(cm)
1回目 2回目 3回目
(イ) 9.0 8.0 11.0
(ロ) 11.5 7.5 5.5
(ハ) 5.0 7.5 10.0
(ニ) 9.0 6.0 10.0
1 (イ)
2 (ロ)
3 (ハ)
4 (ニ)

解答と解説: 

答え--- 4

スランプ8cmの場合、±2.5cmが許容範囲である。よって、(イ)(ロ)(ハ)はスランプ値の差が2.5cm以上のものが含まれているので不可である。



No15 「工種」に対応した「品質特性」とその「試験方法」の組合せとして、適当なものはどれか。
(工種) (品質特性) (試験方法)
1 土工  ----  支持力値(地盤反力係数)  ----  平板載荷試験
2 路盤工  ----  含水比  ----  CBR試験
3 コンクリート工  ----  粒度(細骨材、粗骨材)  ----  安定性試験
4 アスファルト舗装工  ----  平坦性  ----  マーシャル安定度試験

解答と解説: 

答え--- 1

路盤工は土でないので含水比は関係ない。マーシャル安定度試験はアスファルト試験ではあるが混合物の比率なので舗装の平坦性とは関係ない。コンクリートにおける安定性試験は骨材にて行われる。工種とは直接関係ない。


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