平成24年度 2級土木施工管理技術検定試験  学科試験問題(薬液注入) Page12

※ 問題番号No.43〜No.61 までの19 問題は必須問題ですから全問題を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No.30 公共工事標準請負契約約款に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 工期の変更については、原則として発注者と受注者の協議は行わずに発注者が定め、受注者に通知する。
2 受注者は、天候の不良など受注者の責めに帰すことができない事由により工期内に工事を完成することができないときは、発注者に工期の延長変更を請求することができる。
3 発注者は、特別の理由により工期を短縮する必要があるときは、工期の短縮変更を受注者に請求することができる。
4 発注者は、必要があると認めるときは、工事の中止内容を受注者に通知して、工事の全部又は一部の施工を一時中止させることができる。

解答と解説: 

答え--- 1

工期の変更は請負契約による重要な事項である。契約変更事項になるので発注者と受注者の協議が必要。


No.31 下図は、海岸堤防の形式を示したものであるが、次の(A)〜(D)のうち混成型はどれか。

(A)


(B)


(C)


(D)

1 (A)
2 (B)
3 (C)
4 (D)

解答と解説: 

答え--- 4

該当するのはD
海岸堤防の形式には傾斜堤、直立堤、混成堤がある。
Aは傾斜堤、Bは直立堤、Cは傾斜堤(緩傾斜型)である。

 

No.32 土工機械の特徴に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ブルドーザは、土砂の掘削・押土及び短距離の運搬に適する。
2 モーターグレーダは、不陸整正及び締固めに適する。
3 クラムシェルは、シールド工事の立坑掘削など、狭い場所での深い掘削に適する。
4 トラクターショベル(ローダ)は、土砂の積込み及び集積などに適する。

解答と解説: 

答え--- 2

モーターグレーダは整地用途に使用される自走式の建設機械である。不陸整正は該当するが締固めは該当しない。


No.33 注入管の設置形態における注入孔の配置に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
 1 垂直に注入管を設置する場合は,地表面の利用状況や地下埋設物による制約が無い場合に採用され,注入効果の確実性,工期,工事費の面に優れる。
 2 垂直に注入管を設置する場合は,改良範囲の上部に,削孔そのものによる土の乱れが生じるような土層が存在する場合は,注入管の設置形態,削孔跡の孔埋処理などに十分な検討が必要である。
 3 水平に注入管を設置する場合は,垂直又は斜めに注入管を設置する場合に比べ,ジャーミング現象による削孔不能に陥ることが少ない。
 4 斜めに注入管を設置する場合は,注入機械の安定を十分に行い精度の向上をはかる必要がある。
 

解答と解説: 

答え--- 3

ジャーミング現象とは、孔内において、ボーリング機械の削孔部が拘束されて回転不能になった状態のことをいう。孔壁の崩壊や押し出し、孔曲がり、など原因として考えられるので、水平掘削のほうが起こりやすい。


No.34 施工計画に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 
1 環境保全計画は、法規に基づく規制基準に適合するように計画することが主な内容である。
2 事前調査は、契約条件・設計図書を検討し、現地調査が主な内容である。
3 仮設備計画は、仮設備の設計、仮設備の配置計画が主な内容である。
4 調達計画は、労務計画、資材計画、安全衛生計画が主な内容である。

解答と解説: 

答え--- 4

調達計画は、下請発注計画、資材発注計画、環境保全計画などが該当する。


No.35 工事の仮設に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
1 仮設の材料は、一般の市販品を使用し、可能な限り規格を統一する。
2 任意仮設は、規模や構造などを請負者に任せられた仮設である。
3 仮設は、その使用目的や期間に応じて、構造計算を行い、労働安全衛生規則などの基準に合致しなければならない。
4 指定仮設及び任意仮設は、どちらの仮設も契約変更の対象にならない。

解答と解説: 

答え--- 4

指定仮設は契約変更の対象である。


No.36 工程管理の説明文に該当する工程図表の名称で次のうち、適当なものはどれか。
縦軸に各作業を並べ、横軸に工期をとり、各作業の開始時点から終了時点までの日数を棒線で表した工程表であり、各作業の開始日、終了日、所要日数が明らかになり、簡潔で見やすく、使いやすい。
1 グラフ式工程表
2 ネットワーク式工程表
3 横線式工程表(バーチャート)
4 斜線式工程表

解答と解説: 

答え--- 3

日数を棒線で表した工程表であればバーチャートである。



No.37 ネットワーク式工程表の用語に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
1 クリティカルパスは、総余裕日数が最大の作業の結合点を結んだ一連の経路を示す。
2 結合点番号(イベント番号)は、同じ番号が2つあってもよい。
3 結合点(イベント)は、○で表し、作業の開始と終了の接点を表す。
4 疑似作業(ダミー)は、破線で表し、所要時間をもつ場合もある。

解答と解説: 

答え--- 3

イベントは、作業と作業を結合する点および対象工事の開始点または終了点をいう。


No.38 薬液注入の施工時に行う埋設物や構造物の変状防止対策に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
 1 薬液のゲルタイムを長くすることで,注入圧力を小さくする。
 2 注入ステップの数を多くして,1ステップ当たりの注入量を少なくする。
 3 埋設物や構造物の近傍から注入を始め,次第に遠ざかるような注入順序とする。
 4 注入孔の間隔を広くして,孔一本当たりの注入量を多くする。
 

解答と解説: 

答え--- 4

全く逆。間隔は狭くするほうが良い。又、注入量は多すぎると効果が出ない。


No.39 薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針に定められている水ガラス系薬液注入工事における地下水の水質基準の検査項目と検査回数に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
 1 有機物を含まない水ガラス系薬液の検査項目の水素イオン濃度の水質基準値は,pH値8.6 以下(工事直前の測定値が8.6を越えるときは,当該測定値以下)である。
 2 有機物を含む水ガラス系薬液の検査項目の過マンガン酸カリウム消費量の水質基準値は10 ppm以下(工事直前の測定値が10 ppmを越えるときは,当該測定値以下)であること。
 3 検査回数は注入前1回,注入中は毎日1回以上である。
 4 工事終了後の検査回数は,2週間経過まで毎日1回以上(ただし,問題なしと判定できれば週1回),2週間経過後から半年が経過するまで月1回以上とすること。
 

解答と解説: 

答え--- 4

2週間を経過するまで毎日1回以上(当該地域における地下水の状況に著しい変化がないと認められる場合で、調査回数を減じても監視の目的が十分に達成されると判断されるときは、週1回以上)
2週間経過後半年を経過するまでの間にあっては、月2回以上とすること。



No.40 道路工事の際に公衆災害防止のために施工者が行う措置に関する次の記述のうち、建設工事公衆災害防止対策要綱上、誤っているものはどれか。
1 工事を予告する道路標識、標示板等の設置は、安全で円滑な走行ができるように工事箇所すぐ手前の中央帯に設置する。
2 一般の交通を迂回させる場合は、道路管理者及び所轄警察署長の指示に従い、まわり道の入り口及び要所に運転者又は通行者に見やすい案内用標示板等を設置する。
3 やむを得ず道路上に材料又は機械類を置く場合は、作業場を周囲から明確に区分し、公衆が誤って立ち入らないように固定さく等工作物を設置する。
4 一般の交通を制限した後の道路の車線が1車線で往復の交互交通となる場合は、制限区間はできるだけ短くし、必要に応じて交通誘導員等を配置する。

解答と解説: 

答え--- 1

道路標識は工事箇所が確認でき、安全な走行が確保されるよう、保安施設を適切に設置しなければならない。予告なのですぐ手前は不可。50mから500mの間の路側又は中央帯のうち視認しやすい箇所に設置すること



No.41 バックホウの掘削作業に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 1 地表面より高い部分を掘削する場合に安全に作業できる一般的な掘削高さは、土質によっても異なるが、ブームの長さまでとすること。
 2 地山を足元まで掘削する場合の機械のクローラ(履帯)の側面は、掘削面と平行となるように配置すること。
 3 地表面より低い部分を掘削する場合の安全に作業できる掘削深さは、視界や路肩の崩壊を考慮して最大掘削深さより余裕を持たせること。
 4 溝掘削をする場合に機械による溝底の整形は、一度掘削した箇所へ再び機械が跨(また)がないように、機械を後退させる前に行うこと。
   

解答と解説: 

答え--- 2

クローラの側面は、掘削面と平行となるように配置すると、片側が崩れて転倒する恐れがある。直角方向なら、崩れにくく、又、対処も可能である。


No.42 薬液注入工法における注入圧力と注入速度による管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
 1 注入圧力は,土粒子の間隙に薬液が浸透するときの抵抗値なので,現場注入試験で確認して目安の注入圧力の数値を確認しておく必要がある。
 2 注入速度は,より高い注入効果を発揮させ,かつ周辺構造物の変位や地盤の隆起を防止するために,できるだけ速くした方がほうが望ましい。
 3 地盤の著しい隆起や既設構造物への影響がない場合,一般に注入圧力が高い方がより高い注入効果が発揮される。
 4 砂質地盤では,注入速度を遅く設定すると浸透性がよく高い注入効果が得られるが,工期が長くなり経済性にも影響する。
   

解答と解説: 

答え--- 2

高い注入効果を発揮させるには地質にあった速度とすること。できるだけ速くは誤り。



No.43 薬液注入における削孔時の管理に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
 1 削孔の途中で削孔水が逸水,又は送水圧が上昇した場合でも,削孔には支障がないので削孔を継続した方がよい。
 2 精度よく削孔を行うためには,施工足場を良好に保ち,削孔角度をチェックし,適度な給圧力を維持する必要がある。
 3 削孔時の施工管理項目には,深度,角度及び削孔水の状態の管理などがある。
 4 狭い空間や特殊な条件下での削孔では,削孔機械をアンカーで固定するなどの一般の条件よりさらに慎重な管理が必要である。
   

解答と解説: 

答え--- 1

削孔時に逸水,又は送水圧が上昇した場合は削孔を一旦中止する。



No.44 薬液注入における注入効果の確認に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
 1 注入効果の確認項目は,透水度の改善,強度の増加,薬液の存在の3つに分類される。
 2 色素を混入した注入材や適切な試薬を使用したりすることにより,注入範囲を掘削して目視で薬液の存在を確認することができる。
 3 透水度の改善は,現場透水試験やサンプリングした試料を用いた室内透水試験により確認することができる。
 4 注入効果は,各種の試験で得られた数値の絶対値が重要であり,そのバラツキについては一般に考慮しない。
   

解答と解説: 

答え--- 4

品質管理上、バラツキの発生は重要な考慮事項である。


No.45 品質管理の統計的手法であるヒストグラムの作成手順として、次の組合せのうち適当なものはどれか。
(イ)  データから全体の範囲(最大値−最小値)を求め、適当な等間隔の区間に分ける。
(ロ)  データを度数表にマークし、区間ごとの度数を求める。
(ハ)  横軸に測定値をとり、縦軸に各区間に属する度数データを柱の高さで示す。
 1 (イ)→ (ロ) → (ハ)
 2 (ロ)→ (ハ) → (イ)
 3 (ハ)→ (イ) → (ロ)
 4 (ハ)→ (ロ) → (イ)

解答と解説: 

答え--- 1

全体の範囲の決定 → 度数を求める → 測定値をとり、度数データを示す。


No.46 土工における建設機械の騒音、振動に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
 1 履帯式(クローラ式)の建設機械では、履帯の張りの調整に注意しなければならない。
 2 高出力ディーゼルエンジンを搭載している建設機械のエンジン関連の騒音は、全体の騒音の中で大きな比重を占めている。
 3 車輪式(ホイール式)の建設機械は、履帯式(クローラ式)の建設機械に比べて一般に騒音振動のレベルが大きい。
 4 建設機械の土工板やバケットなどは、できるだけ土のふるい落としの衝撃的操作を避ける。
   
解答と解説: 

答え--- 3

タイヤで走行するほうが、クローラ(キャタピラのこと)より一般的に静かに振動も少なく走行できる。


No.47 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)に定められている特定建設資材に該当しないものは、次のうちどれか。
 1 建設発生土
 2 コンクリート
 3 木材
 4 アスファルト・コンクリート
   

解答と解説: 

答え--- 1

建設発生土は特定建設資材に該当しない。


   

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