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※ 問題はすべて必須ですから、29 問題全部を解答してください。


No01 建設副産物の処理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」に基づく対象建設工事の発注者は、工事に着手する日の7日前までに、工事着手の時期、工程の概要、分別解体等の計画などについて、都道府県知事に届け出なければならない。
2 建設発生木材は、工事現場から最も近い再資源化施設までの距離が50 kmを超える場合など経済性の制約が大きいときには、再資源化に代えて縮減(焼却)を行ってもよい。
3 元請業者は、建設汚泥の運搬や処分を委託する場合、受託した者に対して産業廃棄物管理票(マニフェスト)を交付しなくてもよい。
4 元請業者は、「資源の有効な利用の促進に関する法律」に基づき、再生資源利用促進計画及びその実施状況の記録を、工事完成後1年間保存しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 3
産業廃棄物管理票は、建設汚泥の運搬や処分を委託する場合も交付する必要がある。


No02 突貫工事に伴い工事原価が急増する原因に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 深夜手当など、施工量に比例的でない賃金方式を採用するため。
2 コンクリートの打設など、材料の一日当たり使用量が増加するため。
3 材料の手配が施工量の急増に間に合わず、高価な材料を購入するため。
4 短期間の施工量の増加に対応するため、現場管理者の増員などが必要になるため。

解答と解説: 

答え--- 2
突貫工事による原価上昇は直接費でなく間接費が増大するので人件費などの上昇と、計画で入荷できるものが入荷できない場合などである。


No03 「建設業法」及び「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」に基づく施工体制台帳に関する記述のうち、適当なものはどれか。
 
1 公共工事を発注者から直接受注した建設業者が、当該工事を施工するために下請契約を締結したときは、下請契約の請負代金の額にかかわらず、施工体制台帳を作成しなければならない。
2 公共工事を発注者から直接受注した建設業者は、作成した施工体制台帳を当該工事現場の最寄りの営業所に備え置かなければならない。
3 施工体制台帳の二次、三次等の下請負人に関する記載事項については、当該二次、三次等の下請負人になった者が、台帳の作成を義務づけられた建設業者に直接通知しなければならない。
4 公共工事を発注者から直接受注した建設業者は、工事検査完了後、発注者へ工事目的物の引渡しが済めば、ただちに施工体制台帳の全てを破棄することができる。

解答と解説: 

答え--- 1
施工体制台帳の作成義務は、発注者から直接建設工事を請け負った建設業者である。


No04 下図に示すネットワーク式工程表で表される工事において、作業Bを1日、作業Dを2日、作業F を3日、それぞれ短縮すると、全体工期の短縮日数は何日か。
1 1日
2 2日
3 3日
4 4日

解答と解説: 

答え--- 2


最初にクリティカルパスは、B+D+H+I=4+4+4+3=15日


作業Bは3日、作業Dは2日、作業Fは4日となると、クリティカルパスはB+E+H+I=3+3+4+3=13日へと変化する。
よって、15-13=2日 短縮する。


No05 下図に示すネットワーク式工程表で表される工事において、ピーク時の作業員数が最小となるような配員計画とした場合のピーク時の作業員数として、正しいものはどれか。
1 6人
2 7人
3 8人
4 9人

解答と解説: 

答え--- 2
クリティカルパスは、B+C+F=3+2+5=10日
これを均等にすると図のようになり、6日目が7人となる。





No06 次の条件で床掘りを行う場合のバックホウの1日当たり掘削量(地山土量)として、正しいものはどれか。
ただし、人員及び機械等は現場に用意されており、準備及び跡片付け等の時間は考慮しないものとする。
なお、計算結果に小数点以下の端数が出る場合は、小数第1位を四捨五入することとする。
〔条件〕
・バックホウの台数:1台
・バケットの容量(ほぐし土量) :0.6 m3
・バックホウのサイクルタイム:50秒
・バックホウの作業効率:0.8
・バックホウの1日平均作業時間:6時間
・土量変化率(L) :1.2
1 173 m3
2 249 m3
3 270 m3
4 389 m3

解答と解説: 

答え--- 1
作業時間サイクルは 6×3600×0.8/50=345.6回
地山土量は 0.6/1.2=0.5 m3
掘削地山土量は 345.6×0.5=172.8≒173 m3



No07 曲線式工程表(出来高累計曲線)に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 出来高累計曲線は、一般に、縦軸に出来高累計、横軸に工期(日数など)をとる。
2 毎日の出来高は、一般に、工事の初期から中期に向かって増加し、中期から終期に向かって減少するため、出来高累計曲線は変曲点を持つS型の曲線となる。
3 出来高累計曲線は、ある時点における実施工程曲線上の値が予定工程曲線上の値より大きい場合、その時点では工事が予定よりも進んでいることを意味する。
4 出来高累計曲線は、工事の進行度合いが分かることから、適切に工程管理ができ、作業に必要な日数や工期に影響する作業が明確になる。

解答と解説: 

答え--- 4
出来高累計曲線では工事の進行度合いはわかるが、日数や工期に影響する作業はわからない。


No08 工事の建設費と工期に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 経済的な工事を実施するには、合理的最小限の一定数の作業員をもって、全工事期間を通じて稼働作業員数の不均衡をできるだけ少なくする。
2 クラッシュ・タイムとは、工事を構成する各作業にどんなに直接費をかけても、それ以上には短縮できない工期のことである。
3 工事の建設費は、直接費と間接費に分けられ、一般に、工期の短縮に伴って直接費は増加し、間接費は減少する。
4 ノーマル・タイムとは、直接費と間接費を合わせた総建設費が最小となる最も経済的な工期のことである。

解答と解説: 

答え--- 4
ノーマルタイムとは直接費が最小となるのに要する工期のことをいう。最適工期となるとは限らないので間接費が上昇することもある。


No09 下表に示す樹木の寸法規格に基づき植栽工事を行う場合、「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に照らし、合格と判定されるものはどれか。
1 カツラで、樹高が3.7 m、幹周が0.2 m、枝張が最大幅で1.7 m、最小幅で1.1 mのもの。
2 2本立のナツツバキで、樹高がそれぞれ2.9 m、3.3 m、幹周がそれぞれ0.09 m、0.11 mのもの。
3 3本立のエゴノキで、樹高がそれぞれ2.8 m、3.5 m、3.7 m、幹周がそれぞれ0.09 m、0.10 m、0.11 m のもの。
4 5本立のヤマボウシで、樹高がそれぞれ1.9 m、2.0 m、2.3 m、3.0 m、3.1 m、幹周がそれぞれ0.04 m、0.04 m、0.05 m、0.07 m、0.08 m のもの。

解答と解説: 

答え--- 3
カツラの枝張の平均値が1.4mなので数量表の枝張を下回っているので不合格
2本立ナナツバキの幹周の70%の合計は0.09×0.7+0.11×0.7=1.4<1.5m、よって不合格
5本立ヤマボウシの樹高の過半が3.0mを下回っているので不合格
エゴノキの樹高は過半が樹高を満たし、下回っているものも70%を上回り、幹周合計の70%は0.21で規格の通りなので合格


No10 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 この基準(案)は、主として都市緑化の用に供される公共用緑化樹木等について、品質と寸法を定めたものであり、樹木等の搬入(納品)時に適用すべきものである。
2 この基準(案)で定める寸法値は、個体差を考慮した標準的な値であるため、樹木等の寸法値が寸法規格に適合しているかの判定に当たっては、全ての項目が寸法規格を上回る必要はない。
3 樹木の品質規格は、樹勢と樹姿に大別して定められ、「生育、葉、樹皮(肌)」などの表示項目は樹勢に含まれ、「幹(高木のみ適用)、枝葉の配分、枝葉の密度」などの表示項目は樹姿に含まれる。
4 シバ類の品質規格は、「葉、ほふく茎、根、病虫害、雑草等」の5項目により表示される。

解答と解説: 

答え--- 2
公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)の全ての項目が寸法規格を上回る必要がある。




No11 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」における用語に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 「ふるい掘り」とは、樹木等の移植に際し、太い根を切らずに先端までたぐって掘り上げる方法で、土のまとまりをつけずに掘り取ることをいう。
2 「寄せ株育成物」とは、数本の樹木等を根際で寄せて、この部分を一体化させて株立状に育成したものをいう。
3 「根元周」とは、ウメのように樹木の根元付近から幹が分岐しやすいものなどについて、幹が分岐した上部を測定した周長の合計をいう。
4 「根巻」とは、樹木等の移植に際し、掘り上げられる根系を含んだ土のまとまりをいう。

解答と解説: 

答え--- 2
「ふるい掘り」とは、樹木の移植に際し、土のまとまりをつけずに堀り上げること。
「根元周」とは、幹の根元の周長をいう。分岐した上部ではない。
「根巻」とは、樹木の移動に際し、土を着けたままで鉢を掘り、土を落とさないよう、鉢 の表面を縄その他の材料で十分に締め付けて掘り上げること。


No12 呼び強度を18(N/mm2)、スランプを10 cmと指定した、レディーミクストコンクリートの受け入れ検査の試験結果に関し、レディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の規定に照らし、合格となるものはどれか。
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 4
コンクリートの強度は1回の試験が呼び強度の85%以上、3回の平均が呼び強度以上であること。スランプ10cmなので±2.5cm以下が合格である。
(1)は1つの強度が85%(15.3)を下回っていて不合格
(2)は3回の強度の平均値が17.8と下回っていて不合格
(3)はスランプ値が超えている(13>12.5)ので不合格。


No13 植栽基盤の調査に関する次の(イ)、(ロ)の記述について、(A)、(B)に当てはまる数値の組合せとして、適当なものはどれか。
(イ) 長谷川式土壌貫入計で、土壌の硬度を測定したところ、S値が(A)の範囲であったので、植栽基盤として良好と判定した。
(ロ) 長谷川式簡易現場透水試験器で、土壌の透水性を測定したところ、最終減水能が(B)であったので、植栽基盤として不良と判定した。
(A) (B)
1 0.7〜1.0(cm/drop)  ---  30(mm/hr)以下
2 0.7〜1.0(cm/drop)  ---  100(mm/hr)以上
3 1.5〜4.0(cm/drop)  ---  30(mm/hr)以下
4 1.5〜4.0(cm/drop)  ---  100(mm/hr)以上

解答と解説: 

答え--- 3
土壌硬度で柔らか度S値で1.5〜4.0(cm/drop)は「根系発達に支障なし」と判断できる。4.0以上は柔らか過ぎて逆に支持力低下となり、1.0〜1.5なら「根系発達に阻害樹種あり」となる。
山中式硬度計では1.5〜4.0は11〜20が「根系発達に支障なし」である。
長谷川式簡易現場透水試験器で最終減水能が10以下は「不良」、10〜30で「やや不良」、30〜100で「可」、100以上で「良好」と判断される。


No14 主として土木や建築に使用する天然産の石材について、品質の基準(JIS A 5003)に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 「はん点」は、石材の表面の部分的に生じたはん点状の色むらのことであり、軟石では欠点となる。
2 「き裂」は、石材の表面及び側面におけるひび割れのことであり、欠点となる。
3 「しみ」は、石材の表面に他の材料の色の付いたもののことであり、欠点となる。
4 「むら」は、石材中の簡単に削り取れる程度の異質部分のことであり、欠点となる。

解答と解説: 

答え--- 4
「むら」は、石材の表面の部分的な色調の不ぞろいをいい、欠点となる。



No15 次に示す測定値から求められる統計量(A)、(B)の組合せとして、正しいものはどれか。
〔測定値〕103  104  99  103  105  105  104  106  104  97
統計量(A):Me(メディアン)
統計量(B):Mo(モード)
(A) (B)
1 103  ---  103
2 103  ---  104
3 104  ---  103
4 104  ---  104

解答と解説: 

答え--- 4
Me(メディアン)は中心値で104
Mo(モード)は最頻値で104





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平成30年度1級造園施工管理技士 学科午前問題No1 No.01〜No.14
学科午前問題No2 No.15〜No.29
学科午前問題No3 No.30〜No.44
学科午後問題No1 No.01〜No.15
学科午後問題No2 No.16〜No.29
実地問題