平成23年度 2級建築施工管理技術検定試験  

受検種別受検種別ごとに解答する問題No.と選択による解答数の内訳
建築」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ロ. 〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ハ. 〔No.51〕〜〔No.65〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
躯体」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ロ. 〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ニ. 〔No.66〕〜〔No.80〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
仕上げ」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ハ. 〔No.51〕〜〔No.65〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ホ. 〔No.81〕〜〔No.95〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
No1〜No14までの 14問題のうちから 9問題を選択し、解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No1 換気に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 室内外の温度差による自然換気では,給気口と排気口の高低差が大きいほど換気量は大きい。
2 風圧力による自然換気では,換気量は開口部面積と風速に比例する。
3 換気回数は,部屋の空気が1時間に何回入れ替わるかを表す。
4 第2種換気方式は,自然給気と機械排気による換気方式である。

解答と解説: 

答え--- 4
第2種換気方式は、機械給気と自然排気による換気方式。自然給気と機械排気による換気方式は第3種換気方式

No2 日照,日射及び日影に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 冬至の終日日射量は,南向き鉛直面が他のどの向きの鉛直面よりも大きい。
2 日照率とは,日照時間の可照時間に対する比を百分率で表したものをいう。
3 全天日射量は,水平面における直達日射量と天空日射量の合計である。
4 冬至に終日日影となる部分は,1年を通じて日影となるので永久日影という。

解答と解説: 

答え--- 4
永久日影は、1年を通じて日影となる部分で、夏至において終日日影となる部分をいう。



No3 色に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 色の温度感覚には,暖色や寒色と,それらに属さない中性色がある。
2 実際の位置よりも遠くに見える色を後退色,近くに見える色を進出色という。
3 色の膨張や収縮の感覚は,一般に明度が低いほど膨張して見える。
4 同じ色でもその面積が大きいほど,明るく,あざやかさが増して見える。

解答と解説: 

答え--- 3
明度が低いとは、暗い色のこと。膨張して見えるのは明るい色。よって明度がい色のことをいう。



No4 木構造の筋かいに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 筋かいの端部は,柱と梁その他の横架材との仕口に接近して,ボルト,かすがい,くぎその他の金物で緊結する。
2 圧縮力を負担する木材の筋かいは,厚さ1.5 cm 以上で,幅9 cm 以上とする。
3 筋かいをたすき掛けにするため,やむを得ず筋かいを欠き込む場合は,必要な補強を行う。
4 筋かいは,地震力などの水平荷重に対して,建築物にねじれが生じないようにつり合いよく配置する。

解答と解説: 

答え--- 2
厚さ1.5 cmで,幅9 cm は引っ張り力を負担する筋かい。圧縮力を負担するなら厚さ3cm以上のもの。

No5 鉄筋コンクリート構造に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 大梁は柱と骨組みを構成し,床の荷重を支えると同時に,水平荷重にも抵抗する。
2 腰壁や垂れ壁が付いた柱は,地震時にせん断破壊を起こしにくい。
3 スラブ厚が小さくなると,たわみや振動障害を生じやすい。
4 耐震壁は,上階,下階とも同じ位置になるように設けるのがよい。

解答と解説: 

答え--- 2
腰壁や垂れ壁が付いた柱は、せん断破壊を起こしやすいので、構造スリットなどを設けて分離する。

No6 鉄骨構造の建築物の一般的な特徴に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 鉄筋コンクリート構造に比べ,大スパンの建築物が可能である。
2 鉄筋コンクリート構造に比べ,工場加工の比率が高く,現場作業が少ない。
3 鋼材は強くて粘りがあるため,鉄筋コンクリート構造に比べ,変形能力が大きい。
4 鋼材は不燃材料であるから,骨組は十分な耐火性能を有する。

解答と解説: 

答え--- 4
鉄骨は熱により強度が著しく低下するので、燃えないが溶けて一気に崩落する恐れがある。これを防ぐために耐火被覆を施す。


No7 地盤及び基礎構造に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 洪積層より沖積層の方が,建築物の支持地盤として適している。
2 水を多く含んだ粘性土地盤では,圧密が生じやすい。
3 直接基礎の底面は,冬季の地下凍結深度より深くする。
4 構造的に一体の建築物では,杭基礎と直接基礎の併用は避けることが望ましい。

解答と解説: 

答え--- 1
沖積層は軟弱層の代名詞みたいなものと覚えましょう。表面に堆積した層が広く分布している平野部に多い。洪積層は一般に沖積層より下層にあることが多く、支持地盤になり得る。

No8 部材の応力度及び荷重の算定とそれに用いる係数の組合せとして,最も関係の少ないものはどれか。
1 せん断応力度の算定  ------  断面一次モーメント
2 曲げ応力度の算定  ------  断面二次モーメント
3 圧縮応力度の算定  ------  断面係数
4 座屈荷重の算定  ------  断面二次半径

解答と解説: 

答え--- 3
圧縮応力度は、断面二次半径が関連する。細長比や座屈なども関連用語。細長比(λラムダ)=部材の座屈長さ(Lk)/断面二次半径( i )
断面一次モーメントは、せん断応力度にも必要だが、図心などを求めるのに必要。
断面二次モーメントは、曲げ応力度、たわみ量、剛度、剛比、節点変位、固有周期など結構多い用途がある。
断面係数は、最大曲げ応力度を求める場合に用いる。


No9 図に示す片持ち梁のA点にモーメント荷重Mが,CB間に等分布荷重wがそれぞれ作用したとき,支点Bに生じる垂直反力VBとモーメント反力MB の値の組合せとして,正しいものはどれか。
VB MB
1 上向き2 kN    右回り6 kN・m
2 下向き2 kN    左回り2 kN・m
3 上向き4 kN    右回り6 kN・m
4 下向き4 kN    左回り2 kN・m

解答と解説: 

答え--- 3
等分布荷重w=2kN/mに対するB点の反力は
VB=wl=2×2=4kN(上向き)
B点のモーメントは
MB=-wl2/2=(-2×2×2)/2=-4kN・m(右回り)
A点は回転力のみなのでVBへの反力は発生しない。
MA=-MBにより、2kN・m=-2kN・m
-4kN・m+(-2kN・m)=-6kN・m(右回り)


No10 図に示すラーメンに集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として,正しいものはどれか。
ただし,曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
1 2
3 4

解答と解説: 

答え--- 3
カーブを描くモーメント図は等分布荷重の場合。集中荷重の場合は直線になる。
両端のモーメントが反対側にも発生するのは柱の根元が固定されている場合。今回はピン・ローラー端なので左右両端には力が発生しない。


No11 コンクリートに関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 コンクリートの耐久性は,水セメント比が大きいほど向上する。
2 普通コンクリートの単位容積質量は,約2.3 t/m3 である。
3 コンクリートは,大気中の炭酸ガスやその他の酸性物質の浸透によって徐々に中性化する。
4 コンクリートの乾燥収縮は,ひび割れ発生の主要な原因となる。

解答と解説: 

答え--- 1
水セメント比が小さいほど中性化の進行速度が遅くなり、又、水密性など、耐久性が向上する。


No12 石材名と岩石名の組合せとして,最も不適当なものはどれか。
1 稲田石  ------  花こう岩
2 ビアンコ カラーラ  ------  大理石
3 大谷石  ------  凝灰岩
4 鉄平石  ------  砂岩

解答と解説: 

答え--- 4
鉄平石は安山岩である。


No13 日本工業規格(JIS)の規定において,性能による種類が「普通」のスライディングサッシ(引違い窓など)の場合,性能項目として定められていないものはどれか。
1 水密性
2 気密性
3 耐風圧性
4 断熱性

解答と解説: 

答え--- 4

JISA 4706 サッシによる種類が「普通」の場合、性能項目に断熱性は定められていない。
JISA 4706 サッシ(スライディングサッシ)は、普通(m)、防音(t)、断熱(h)の種類があり、3種すべて共通の性能項目は開閉力、開閉繰り返し、耐風圧性、気密性、水密性、戸先かまち強さの6項目。
防音(t)の場合、6項目に遮音性が追加され、 断熱(h)は6項目に断熱性が追加される。
※注意
共通性能6項目だが、耐風圧性はPVC性内窓は適用されない。
又、戸先かまち強さは耐風圧性S-5以上のものに適用。
スライディングサッシは引き違い、片引き窓の場合。片開き窓の場合、スイングサッシの区分になり、「戸先かまち強さ」は要求項目から除かれる。



No14 木質系材料に関する記述として,最も不適当なものはどれか。
1 木質系セメント板は,主原料として木毛・木片などの木質原料及びセメントを用いて圧縮成形して製造した板である。
2 フローリングブロックは,合板を基材とした複合フローリングである。
3 繊維板は,木材その他の植物繊維を主原料とし,これらを繊維化してから成形した板状材料である。
4 フローリングボードは,1枚のひき板を基材とした単層フローリングである。

解答と解説: 

答え--- 2
フローリングブロックの基材は、基本的にひき板を2枚以上並べて接合した単層フローリングである。合板ではない。
JASでは単層フローリングはひき板を基材に用いたもの。複合フローリングは合板やひき板、集成材、単板積層材などを基材としたものと区分してある。
フローリングボードも1枚のひき板を基材とした単層フローリングに該当する。



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