平成27年度 2級管工事施工管理技術検定試験  学科試験問題 Page2

※ 問題No. 7 からNo.23 までの17問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 7 定風量単一ダクト方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 送風量が多いため、室内の空気清浄度を保ちやすい。
2 各室ごとの温度制御が容易である。
3 送風量を一定にして送風温度を変化させる。
4 同一系統に熱負荷特性の異なる室がある場合に適さない。

解答と解説: 

答え--- 2

定風量単一ダクト方式は基本的に全館同一空調なので各室ごとに温度制御できない。


No 8 暖房時の湿り空気線図のd点に対応する空気調和システム図上の位置として、適当なものはどれか。
 
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 3

暖房時の湿り空気線図のではbが外気、aが室内空気となる。cがその混合されたもので。加湿前がdで、加湿後がeでとなる。空気の流れはc→d→e→a→cで流れる。



No 9 熱負荷に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 照明器具による熱負荷は、顕熱と潜熱がある。
2 熱通過率の値が大きいほど、熱をよく通す。
3 全熱負荷に対する顕熱負荷の割合を顕熱比(SHF)という。
4 窓ガラス面からの熱負荷を計算するときは、ブラインドの有無も考慮する。

解答と解説: 

答え--- 1

照明器具から発する熱負荷は顕熱のみである。潜熱は氷→水の変化や水→水蒸気のように物質の性質が変化するとき必要な熱量のこと。電熱等の発熱では発生しない。



No 10 空気調和方式に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 マルチパッケージ形空気調和機方式は、一般に、暖房時の加湿対策が別に必要となる。
2 ダクト併用ファンコイルユニット方式は、一般に、ファンコイルユニットでペリメーター(外皮)負荷を処理する。
3 変風量単一ダクト方式は、一般に、室内の負荷変動に対し、変風量(VAV)ユニットにより送風量を変化させる。
4 定風量単一ダクト方式は、ダクト併用ファンコイルユニット方式に比べて、一般に、送風量が少なくなる。

解答と解説: 

答え--- 4

ダクト併用ファンコイルユニット方式は個々に温度等の変化をつけるメリットがあるが、定風量単一ダクト方式は中央から同じ熱量を送るので個別で変化をつけることは難しい。その代わり送風量は大きくできるメリットがあるので大空間の空調に向いている。



No 11 パッケージ形空気調和機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 マルチパッケージ形空気調和機は、1台の屋外機に対して複数の屋内機を接続し、室内の冷房や暖房を行うものである。
2 パッケージ形空気調和機は、ユニット形空気調和機を用いた空気調和方式に比べて機械室面積やダクトスペースが広く必要となる。
3 インバーター制御方式は、電動機の回転数をインバーターで変化させることにより、圧縮機の回転数を変化させ冷房や暖房の能力を制御するものである。
4 ガスエンジンヒートポンプ式空気調和機は、屋外機内にある圧縮機をガスエンジンで駆動し、冷房や暖房を行うものである。

解答と解説: 

答え--- 2

パッケージ形空気調和機は、機械室の不要なものがあるほどコンパクトに出来るメリットがある。


No 12 冷暖房兼用形のルームエアコンに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 外気温度が低いときに暖房運転を行うと、屋外機の熱交換器に霜が付着することがある。
2 冷房能力は、外気温度が高くなるほど小さくなる。
3 圧縮機には、全密閉形のロータリー形、スクロール形などが使用されている。
4 屋内機と屋外機間の冷媒管長には、制限はない。

解答と解説: 

答え--- 4

冷媒管長が長くなるほど、又、高低差があるほど効率が落ちる。よって制限がある。個々のエアコンにより上限の設定は異なるが、通常の家庭用ルームエアコンでは4m程度以下とされている。距離では5m程度までなら性能の落ちは少ないが、限度は15m程度である。


No 13 換気に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
 
1 臭気や燃焼ガスなどの汚染源が異なる室の排気を、同一の換気系統とした。
2 排気送風機を、ダクト内を負圧に保つためダクト系の末端に設けた。
3 第2種機械換気方式は、給気側にだけ送風機を設けるため室内は正圧になる。
4 給気側と排気側にそれぞれ専用の送風機を設けると室内の圧力の制御が容易となる。

解答と解説: 

答え--- 1

汚染源が異なる室の排気は別々の換気系統とすべき。関係のない臭気が逆流する恐れがあるような系統はしない。


No 14 図に示す開放式の燃焼器具を設けた室の換気扇の最小風量として、「建築基準法」上、適当なものはどれか。
   ただし、
K:燃料の単位燃焼量当たりの理論廃ガス量[m3/(kW・h)]
Q:器具の燃料消費量[kW]
   
1 2KQ[m3/h]
2 20KQ[m3/h]
3 30KQ[m3/h]
4 40KQ[m3/h]

解答と解説: 

答え--- 4

レンジフードがなく、単に換気扇のみで排気する場合はV=40KQで計算する。20KQ又は30KQは、レンジフードにより異なる。2KQは煙突等の半密閉式のものが該当する。(建設省告示第1826号、S45)


No 15 上水道施設に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 取水施設は、河川、湖沼、地下の水源から水を取り入れ、粗いごみや砂を取り除く施設である。
2 導水施設は、取水施設から浄水施設まで原水を送る施設である。
3 浄水施設は、原水を水質基準に適合させるために、沈殿、ろ過、消毒等を行う施設である。
4 送水施設は、浄化した水を給水区域内の需要者に必要な圧力で必要な量を供給する施設である。

解答と解説: 

答え--- 4

送水施設は浄水施設から排水施設へ送る施設である。送水ポンプと送水ラインからなっている。給水区域内の需要者に必要な圧力で必要な量を供給する施設は「配水施設」である。



No 16 地表面の勾配が急な敷地において、下水道管きょの勾配を適切に保持するための接合として、適当なものはどれか。
1 水面接合
2 段差接合
3 管頂接合
4 管底接合

解答と解説: 

答え--- 2

勾配が急なら階段上に接続する段差接合が適当である。



No 17 給水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 飲料用の給水タンクのオーバーフロー管には排水トラップを設け、防虫対策を行う。
2 ウォーターハンマーを防止するには、給水管内の流速を小さくする。
3 ホース接続水栓は、逆流汚染を防止するため、バキュームブレーカー付とする。
4 洗面器の吐水口空間とは、給水栓の吐水口端とその洗面器のあふれ縁との垂直距離をいう。

解答と解説: 

答え--- 1

給水タンクのオーバーフロー管は間接排水とする。よって直接排水管に接続する排水トラップは設けない。防虫網を取り付けておけばOK。排水トラップは間接排水の水受け容器に設けるものである。


No 18 給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 瞬間式湯沸器の能力は、それに接続する器具の必要給湯量を基準として算定する。
2 屋内に給湯する屋外設置のガス湯沸器は、先止め式である。
3 給湯配管で上向き式供給の場合、給湯管は先上がり、返湯管は先下がりとする。
4 中央式給湯用の循環ポンプは、一般に、貯湯タンクの出口側の給湯管に設ける。

解答と解説: 

答え--- 4

強制循環させるため、循環ポンプの設置位置は、貯湯タンクの入口側に設置する。


No 19 通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 各個通気方式は、誘導サイホン作用及び自己サイホン作用の防止に有効である。
2 ループ通気方式は、事務所ビルで一般に採用されている。
3 各個通気管は、器具のトラップの上流側より取り出す。
4 特殊継手排水システムによる伸頂通気方式は、ホテル、集合住宅などに多く採用されている。

解答と解説: 

答え--- 3

各個通気管は、個々の器具排水管に接続するもので、通常は下流側の排水立て管又は排水横主管より取り出す。


No 20 排水トラップに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 トラップは、サイホン式と非サイホン式に大別される。
2 ドラムトラップは、サイホン式トラップである。
3 阻集器にはトラップ機能をあわせ持つものが多いので、器具トラップを設けると、二重トラップになるおそれがある。
4 トラップますは、臭気が逆流しない構造とする。

解答と解説: 

答え--- 2

ドラムトラップは水封が大きく破封しにくいトラップで、非サイホン式である。サイホン式トラップは主に便器などに採用されている。


No 21 屋内消火栓設備のポンプの仕様を決定する上で、関係のないものはどれか。
1 屋内消火栓の設置個数
2 配管の摩擦損失水頭
3 水源の容量
4 ノズルの放水圧力換算水頭

解答と解説: 

答え--- 3

ポンプの仕様は、同時使用量などが決定に必要な要素なので、水源の容量は関係性が薄い。


No 22 ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 「ガス事業法」では、ガスの供給圧力が0.1 MPa未満を低圧としている。
2 液化石油ガス(LPG)のバルク供給方式は、一般に、工場や集合住宅などに用いられる。
3 液化石油ガス(LPG)は、比重が空気より小さいため空気中に漏洩すると拡散しやすい。
4 「ガス事業法」による特定ガス用品の基準に適合している器具には、PSマークが表示されている。

解答と解説: 

答え--- 3

液化石油ガス(LPG)は、空気より重い。(比重は空気より大きい)



No 23 工場生産浄化槽の施工に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 槽本体の開口部からのかさ上げ高さを30 cm として、かさ上げ工事を行った。
2 掘削深さは、本体底部までの寸法に、基礎工事に要する寸法を加え決定する。
3 本体が2槽に分かれていたが、基礎コンクリートは一体として打設した。
4 漏水検査は、槽を満水にして、12 時間以上漏水しないことを確認する。

解答と解説: 

答え--- 4

漏水検査は、24時間以上漏水しないことを確認する。


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