平成24年度 2級土木施工管理技術検定試験  学科試験問題 Page1

※ 問題番号No.1〜No.11 までの11 問題のうちから9問題を選択し解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
Google
No 1 土量の変化率に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
   ただし,L=1.20 L=ほぐした土量/地山土量
C= 0.90 とする。C=締め固めた土量/地山土量
 1  締め固めた土量100 m3に必要な地山土量は111 m3である。
 2  100 m3の地山土量の運搬土量は120 m3である。
 3  ほぐされた土量100 m3を盛土して締め固めた土量は75 m3である。
 4  100 m3の地山土量を運搬し盛土後の締め固めた土量は83 m3である。

解答と解説: 

答え--- 4
締め固めた土量100 m3に必要な地山土量は1/C=100÷0.9=111.11m3
地山土量100 m3の運搬土量(ほぐし量)は1×L=100×1.2=120m3
ほぐされた土量100m3の締め固め土量はC/L=100×0.9/1.2=75m3
地山土量100 m3の締め固め土量は1×C=100×0.9=90m3


No 2 土工機械と土工作業の次の組合せのうち,適当でないものはどれか。
[土工機械] [土工作業]
1 クラムシェル ……………………… 水中掘削
2 モーターグレーダ ……………………… 敷均し・締固め
3 スクレーパ ……………………… 掘削・積込み・運搬・敷均し
4 不整地運搬車(クローラーダンプ) ……………………… 軟弱地での運搬

解答と解説: 

答え--- 2
モーターグレーダは整地、切削に利用される。仕上げの整地に利用されるもので、敷均しに利用するとしても最終調整用である。
敷均し・締固めはブルドーザーである。


No 3 土の掘削に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
1 ベンチカット工法は,階段式に掘削していく方法で,ブルドーザやスクレーパによって掘削,運搬する。
2 ダウンヒルカット工法は,下り勾配を利用してバックホウやトラクターショベルによって掘削する。
3 既設構造物などの障害物がある狭い場所の掘削は,人力により行われる。
4 構造物の基礎掘削や溝の掘削には,作業条件に応じてローディングショベルやスタビライザなどが使用される。

解答と解説: 

答え--- 3
ベンチカット工法は階段式に掘削していく方法ではあるが岩盤で実施するので一般的にスクレーパは利用しない。
ダウンヒルカット工法は、傾斜面の下り勾配を利用して掘削を行う方法で、ブルドーザやスクレーパ系の掘削機を利用する。トラクターショベルよりキャタピラショベルの方が適しているし、バックホウはあまり利用しない。
ローディングショベルは溝堀には適さない。バックホウである。スタビライザは攪拌混合に使用するもので、地盤改良または舗装の再生路盤工事に利用される。


No 4 基礎地盤の改良工法に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 置換工法には,軟弱地盤の全部又は一部を掘削して,良質な材料と置きかえる掘削置換工法がある。
2 固結工法には,軟弱地盤の土粒子間に水ガラス系薬液を注入して,間隙水を固結させ,強さを増大させる薬液注入工法がある。
3 脱水工法には,パイプと孔壁との間にフィルター材を充てんし,水中ポンプなどで排水するディープウェル工法がある。
4 表層処理工法には,軟弱地盤上に敷砂を厚さ0.5〜1.2 m 程度に敷設するサンドマット工法がある。

解答と解説: 

答え--- 2
固結工法に利用するのはセメント系固化剤である。水ガラス系薬液を注入する薬液注入工法は透水性の減少を狙う工法である。

No 5 コンクリートに使用する骨材に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 砕石は,丸みをおびた骨材と比べ表面が粗であるので,モルタルとの付着がよくなり,強度は大きくなる。
2 骨材の粒度は,骨材の大小粒が混合している程度を表し,よい品質のコンクリートをつくるために重要な性質である。
3 骨材の密度は,湿潤状態における密度であり,骨材の硬さ,強さ,耐久性を判断する指針になる。
4 ロサンゼルス試験機を用いた場合のすりへり減量は,その量が小さいほど良質な骨材である。

解答と解説: 

答え--- 3
骨材の密度は体積あたりの質量であり、含水状態によって異なるものである。完全に乾燥した絶乾密度と、表面のみ乾いている表乾密度によって求める。湿潤状態(表面まで濡れている状態)では求めない。


No 6 レディーミクストコンクリートの施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 レディーミクストコンクリートを注文する場合は,コンクリートの種類,呼び強度,スランプ,粗骨材の最大寸法などを組み合わせたものから選ぶ。
2 コンクリートを練り混ぜてから打ち終わるまでの時間は,原則として気温が25℃を超えるときは1.5時間を超えないようにする。
3 型枠やせき板には,はく離剤を塗布し硬化したコンクリート表面からはがれ易くする。
4 現場内での運搬方法には,バケット,ベルトコンベア,コンクリートポンプ車などによる方法があるが,材料の分離が少ないベルトコンベアによる方法が最も望ましい。

解答と解説: 

答え--- 4
比較するとベルトコンベアは材料分離が発生しやすい。設問中ではコンクリートポンプ車が最も分離しにくい。


No 7 コンクリートの施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 締固めは,打ち込まれたコンクリートからコンクリート中の空隙をなくして,密度の大きいコンクリートをつくるために行う。
2 コンクリートの構造物は,温度変化に抵抗するため一般に伸縮継目を設けない。
3 コンクリートの締固めには,内部振動機を用いることを原則とし,内部振動機の使用が困難な場所には型枠振動機を使用してもよい。
4 打継目は,型枠の転用や鉄筋の組立てなど,コンクリートをいくつかの区画に分けて打ち込むために必要となるものである。

解答と解説: 

答え--- 2
コンクリートの温度変化に伴う伸縮ヒビ対策に伸縮継目は有効である。



No 8 コンクリートの仕上げと養生に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 滑らかで密実な表面を必要とする場合には,コンクリート打込み後,固まらないうちにできるだけ速やかに,木ごてでコンクリート上面を軽く押して仕上げる。
2 養生は,十分硬化するまで衝撃や余分な荷重を加えずに風雨,霜,直射日光から露出面を保護することである。
3 打上り面の表面仕上げは,コンクリートの上面に,しみ出た水がなくなるか又は上面の水を取り除いてから行う。
4 湿潤養生は,打込み後のコンクリートを十分に保護し,硬化作用を促進させるとともに乾燥によるひび割れなどができないようにする。

解答と解説: 

答え--- 1
滑らかで密実な表面を必要とする場合、水が引いた後に金コテにて押さえる方が滑らかで密実な表面にできる。



No 9 既製杭の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 1群の杭を打つときは,周辺部の杭から中心部の杭へと順に打ち込むようにする。
2 打撃工法は,中掘り杭工法に比べて施工速度が速く,支持層への貫入をある程度確認できる。
3 杭の打込み精度とは,杭の平面位置,杭の傾斜,杭軸の直線性などの精度をいう。
4 埋込み杭工法には,中掘り杭工法,プレボーリング杭工法などがある。

解答と解説: 

答え--- 1
群の杭を打つときは中心から周辺へ打つのが原則。周辺から打つと中心部分では圧力が増大して打ち込めなくなる場合がある。


No10 場所打ち杭に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
1 オールケーシング工法は,スタンドパイプを建込み,孔内水位を地下水位より2m 以上高く保持し,孔壁に水圧をかけて崩壊を防ぐ。
2 アースドリル工法は,表層ケーシングを建込み,孔内に注入した安定液の水位を地下水位以上に保ち孔壁の崩壊を防ぐ。
3 リバース工法は,ライナープレート,モルタルライニングによる方法などによって,孔壁の土留めをしながら内部の土砂を掘削する。
4 深礎工法は,杭の全長にわたりケーシングチューブを揺動圧入又は回転圧入し,地盤の崩壊を防ぐ。

解答と解説: 

答え--- 2
オールケーシング工法は孔内に水を張らない。
リバース工法はスタンドパイプの建て込みは実施するがそこから先は掘削する。モルタルライニングは人力掘削など。
深礎工法は人力掘削であり、ケーシングチューブを揺動圧入や回転圧入はしない。


No11 掘削時の土留め仮設工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 土留め壁は,土圧や水圧などが作用するので鋼矢板などを用いてこれらを十分支える構造としなければならない。
2 切ばりは,地盤の掘削時に土留め壁に作用する土圧や水圧などの外力を支えるための水平方向の支持部材として用いられる。
3 土留めアンカーは,切ばりによる土留めが困難な場合や掘削断面の空間を確保する必要がある場合に用いる。
4 親杭横矢板土留め工法に用いる土留め板は,土圧を親杭に伝えるとともに止水を目的とするものである。

解答と解説: 

答え--- 4
親杭横矢板土留め工法では湧水対策は出来ない。止水を目的とするものなら鋼矢板工法である。


TOP 次のページへ
2級土木施工管理技術検定
学科試験問題(種別:土木) 問題番号No. 1〜No.11 (9 問題を選択)
問題番号No. 12〜No.22 (6 問題を選択)
問題番号No. 23〜No.31
問題番号No. 32〜No.42 (6 問題を選択)
問題番号No. 43〜No.52 (必須問題)
問題番号No. 53〜No.61
(種別:鋼構造物塗装) 問題番号No. 1〜No.18 (16問題を選択)
問題番号No. 19〜No.29 (6 問題を選択)
  問題番号No. 30〜No.47 (必須問題)  
(種別:薬液注入) 問題番号No. 1〜No.18 (16問題を選択)
問題番号No. 19〜No.29 (6 問題を選択)
  問題番号No. 30〜No.47 (必須問題)  
実地試験問題 問題と解答