平成21年度 2級土木施工管理技術検定試験  学科試験問題 Page2

※ 問題番号No.12〜No.31 までの20 問題のうちから6問題を選択し解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 12 下図は,鋼材の引張試験における「応力-ひずみ曲線図」を示したものである。
図の(C)点を表している用語として,正しいものは次のうちどれか。
応力-ひずみ曲線図
1 比例限度
2 弾性限度
3 上降伏点
4 最大応力点

解答と解説: 

答え--- 3
(A)=比例限度
(B)=弾性限度
(C)=上降伏点
(D)=最大応力点

No 13 鋼橋の架設工法において,下図のように既に組み立てられている桁部分をカウンターウエイトとし,架設しようとする桁を先端に継ぎ足して逐次はね出していく工法は,次のうちどれか。
片持ち式工法
1 押出し工法
2 架設桁工法
3 ベント工法
4 片持ち式工法

解答と解説: 

答え--- 4
これは片持ち式工法である。

No 14 耐久性の優れたコンクリート構造物をつくるための対策に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 水密性を高めるには,単位水量をワーカビリティーの許す範囲で少なくする。
2 塩害の防止対策としては,鉄筋のかぶりを多くとる。
3 AE コンクリートは,凍害の改善効果が大きい。
4 アルカリシリカ反応抑制対策としては,早強セメントを使用する。

解答と解説: 

答え--- 4
アルカリシリカ反応抑制対策の方法(国土交通省・JIS A 5308の規定)によると、
1.コンクリート中のアルカリ総量を規制する
2.アルカリシリカ反応抑制効果のある混合セメントなどをしようする
3.安全と認められる骨材を使用するなどがある。
早強セメントを使用するだけでは対策にはなっていない。
早強セメントを用いる場合でも、配合設計の上でアルカリ総量を計算し、3.0kg/m3以下にする等(上記1による)にて検討すると一定の抑制効果がある。

No 15 河川の築堤に用いる土質材料の選定に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 有害な有機物及び水に溶解する成分を含まない材料がよい。
2 堤体の安定性に支障を及ぼすような圧縮変形や膨張性がない材料がよい。
3 施工性がよく,締固めが容易である材料がよい。
4 締固めに対して,高い密度を得られる粒度分布で,せん断強度が小さい材料がよい。

解答と解説: 

答え--- 4
河川の築堤に限ったことではないが、盛土、締め固め、宅地造成共通で施工が容易でせん断強さが大きいことがよい。

No 16 河川護岸前面の根固めブロックの施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 根固めブロックの積み方は,水深の浅い場合には乱積みを基本とする。
2 根固めブロックは,河床を直接覆うことにより流水による急激な洗掘を緩和する。
3 製作した根固めブロックには,数量等が確認できるよう一連番号をつける。
4 根固めブロックの据付け機械は,ブロック重量,現場条件等を考慮して機種を選定する。

解答と解説: 

答え--- 1
乱積みは増水時に流水が乱れたり、流水抵抗が増し、洪水時に流出しやすいので基本的には採用しないが、最近では生物へ配慮する目的で部分的に採用される場合もある。


No 17 砂防えん堤の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 水通し断面は,一般に逆台形で,流量を越流させるのに十分な大きさとする。
2 袖は,洪水を越流させないようにし,両岸に向かって上り勾配とする。
3 砂防えん堤の施工は,一般に,副えん堤を設けてから本えん堤の基礎部に着手する。
4 本えん堤の基礎の根入れは,基礎地盤が岩盤の場合は1m以上とする。

解答と解説: 

答え--- 3
副えん堤(副ダム)は、減勢工の目的のために本ダムの下流に設けるもの。よって本堰堤の着手後に着手するのが一般的。

No 18 地すべり防止工の施工に関する次の記述のうち,適当なものはどれか。
1 地すべり防止工では,一般に抑制工,抑止工の順に行い,抑止工だけの施工はさける。
2 地すべり抑制工の排土工は,地すべりの下部の不安定な土塊の排除を優先して施工する。
3 地すべり抑制工として,地表水を排除する水路工は,降雨を速やかに集水して地すべり地域内の地中に浸透するよう施工する。
4 地すべり抑止工のシャフト工は,地すべり推力が小さく,基礎岩盤がもろい場合に施工する。

解答と解説: 

答え--- 1
抑制工とは、地下水処理工として、暗渠工、水抜きボーリング工、集水井戸、地表水処理工として、承水路工、排水路工、浸透防止工、渓流浸食防止工 等
抑止工とは、地すべり末端の崩壊を防止する擁壁工、移動層が薄い場合に有効である鋼管等の杭打ち工(抑止杭工)  等

よって、抑止工だけでも十分に効果がある。又、工程上は一般的に逆である。

No 19 道路のアスファルト舗装の瀝青材料に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 タックコートは,新たに舗設する混合物層と,その下層の瀝青安定処理層との透水性をよくする。
2 プライムコートは,路盤表面部に散布し,路盤とアスファルト混合物とのなじみをよくする。
3 プライムコートには,通常,アスファルト乳剤のPK-3を用いる。
4 寒冷期の舗設では,アスファルト乳剤を散布しやすくするために,その性質に応じて加温しておく。

解答と解説: 

答え--- 1
タックコートは、舗装の層間を付着させる目的で、下層の表面に散布するアスファルト乳剤であり、接着剤である。
又、基本的に透水性は防ぐものである。

No 20 道路舗装の下層路盤に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 粒状路盤工法は,クラッシャラン,砂利あるいは砂などを用いる工法である。
2 セメント安定処理工法は,路盤の強度を高めるとともに,路盤の不透水性を増し,乾燥,湿潤及び凍結などの気象作用に対して耐久性を向上させる。
3 石灰安定処理工法は,セメント安定処理に比べて強度の発現は遅いが,長期的には耐久性及び安定性が期待できる。
4 セメント安定処理工法には,普通ポルトランドセメントを使用し,高炉セメントは使用してはならない。

解答と解説: 

答え--- 4
高炉セメントを下層路盤材としてセメント安定処理工法に採用することは、材料規格値が満たされていれば問題ない。

No 21 道路のアスファルト舗装の施工に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 敷均し時の混合物の温度は,アスファルトの粘度にもよるが,一般に110℃ を下回らないようにする。
2 二次転圧は,一般に10〜12 t のロードローラで2回(1往復)程度転圧を行う。
3 混合物の締固め作業は,継目転圧,初転圧,二次転圧及び仕上げ転圧の順序で行う。
4 敷均し作業中に雨が降り始めた場合には,敷均し作業を中止するとともに,敷均しずみの混合物を速やかに締め固めて仕上げる。

解答と解説: 

答え--- 2
基本的に二次転圧は8〜20 t のタイヤローラーで行う。
アスファルト舗装要綱

No 22 道路の排水性舗装に関する次の記述のうち,適当でないものはどれか。
1 排水性混合物の仕上げ転圧には,タイヤローラを使用することにより,表面のきめを整え混合物の飛散を防止する効果が期待できる。
2 排水性混合物は,温度の低下が通常の混合物よりも早いため,敷均し作業はできるだけ速やかに行う。
3 タックコートには,ゴム入りアスファルト乳剤を使用してはならない。
4 複数車線を1車線ずつ切削オーバーレイする場合は,切削くずで既設の排水機能層を,空隙づまりさせないように施工する。

解答と解説: 

答え--- 3
排水性舗装は空隙率の大きなポーラスアスファルト混合物を舗設するので、下層との接着性を大きくするためにゴム入りアスファルト乳剤を用いるのが原則である。

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