イ.共通 Page1

受検種別受検種別ごとに解答する問題No.と選択による解答数の内訳
建築」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ロ. 〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ハ. 〔No.51〕〜〔No.65〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
躯体」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ロ. 〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ニ. 〔No.66〕〜〔No.80〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
仕上げ」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ハ. 〔No.51〕〜〔No.65〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ホ. 〔No.81〕〜〔No.95〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。


イ. 全受検種別共通(全員が解答)
※ 問題番号〔No.1〕〜〔No.14〕までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。


No1 日照、日射及び日影に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 天空日射量とは、日射が大気中で散乱した後、地表に到達する日射量をいう。
2 日照率とは、日照時間の可照時間に対する比を百分率で表したものをいう。
3 北緯35度付近における冬至の終日日射量は、南向き鉛直面が他のどの向きの鉛直面よりも小さい。
4 終日日影とは、建物などによって、1日中日影になる部分をいう。

解答と解説: 

答え--- 3
冬至の場合、南面が他のどの方向より終日日射量が多くなる。


No2 照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 均斉度は、作業面の最低照度の最高照度に対する比である。
2 演色性は、物の色の見え方に影響を与える光源の性質をいう。
3 点光源による照度は、光源からの距離の2乗に反比例する。
4 人工光源は、色温度が高くなるほど赤みがかった光色となる。

解答と解説: 

答え--- 4
色温度は赤みがかるほど低い。高いほど青みを帯びて徐々に白くなる。


No3 音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 残響時間は、室内の仕上げが同じ場合、室の容積が大きいほど長くなる。
2 ある音が他の音によって聞こえにくくなる現象を、マスキング効果という。
3 単層壁の透過損失は、同じ材料の場合、厚さが厚いものほど小さい。
4 人の耳に達する音は、音源から直進する直接音と、天井や壁などではね返される反射音がある。

解答と解説: 

答え--- 3
音の透過損失が小さいとは、吸収されずにそのまま聞こえる状態に近いこと。
厚さが増すほど音が透過しにくい、つまり透過損失が大きくなる。


No4 木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 大梁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
2 胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるために用いられる。
3 床などの水平構面は、水平荷重を耐力壁や軸組に伝達できるよう水平剛性をできるだけ高くする。
4 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。

解答と解説: 

答え--- 2
垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝える梁材等は軒桁材。一般的に胴差は中間層の床受け材で軒桁と別として扱うことが一般的。



No5 鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 コンクリートの短期の許容圧縮応力度は、長期に対する値の2倍とする。
2 耐震壁は、上階、下階とも同じ位置になるように設けるのがよい。
3 柱の最小径は、原則としてその構造耐力上主要な支点間の距離の1/20以上とする。
4 大スパンの梁は、長期荷重によるクリープを考慮する。

解答と解説: 

答え--- 3
木造の場合は1/20以上だが、RC造の場合は1/15以上である。




No6 鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 添え板(スプライスプレート)は、梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材である。
2 合成梁に用いる頭付きスタッドは、鉄骨梁と鉄筋コンクリート床版が一体となるように設ける部材である。
3 ダイアフラムは、柱と梁の接合部に設ける補強材である。
4 柱脚の形式には、露出形式、根巻き形式、埋込み形式がある。

解答と解説: 

答え--- 1
梁のウェブの座屈防止はスチフナー。スプライスプレートはジョイント部高力ボルトの添え板であり座屈防止とは直接関係ない。

No7 杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 杭基礎の工法には、打込み杭、埋込み杭、場所打ちコンクリート杭などがある。
2 摩擦杭は、硬い地層に杭先端を貫入させ、主にその杭の先端抵抗力で建物を支持する。
3 杭の設計に当たっては、地震時に働く水平力などを考慮する。
4 鋼杭は、地中での腐食への対処として、鋼材の板厚に腐食代(しろ)を考慮する。

解答と解説: 

答え--- 2
直接支持層に貫入させ先端抵抗力で支持するのは「支持杭」。摩擦杭は途中の地盤の摩擦抵抗にて建物を支持するものである。

No8 建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
   
1 風力係数は、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とするか、風洞実験によって定める。
2 地震層せん断力係数は、上階になるほど小さくなる。
3 床の積載荷重の値は、床の構造計算をする場合と大梁の構造計算をする場合で、異なる数値を用いることができる。
4 多雪区域における地震力の算定に用いる荷重は、建築物の固定荷重と積載荷重の和に積雪荷重を加えたものとする。

解答と解説: 

答え--- 2
地震層せん断力係数Ciは、高さ方向の分布係数Aiより、上層階ほど周期が長くなる。それを掛けて求めるので、上層階ほど値は大きくなる。


No9 図に示す集中荷重を受ける単純梁の支点A及びBに生じる鉛直反力(VA、VB)及び水平反力(HA、HB)の値として、誤っているものはどれか。
ただし、cosθ=3/5とし、反力は右向き及び上向きを「+」、左向き及び下向きを「−」とする。
   
1 VA=+3 kN
2 VB=+2 kN
3 HA=+3 kN
4 HB= 0 kN

解答と解説: 

答え--- 1
斜めの5kNを垂直と水平に分けると、cosθ=3/5によりθ=60度なので、垂直は-4kN、水平は-3kNとなる。(三角関数より3:4:5の比率なので)
梁のちょうど中央に-4kNなので、単純にVA=VB=+2kNである。HB端はローラー端なので水平力を支持しない。(0kN) HA端のみ+3kNとなる。


No10 図に示す片持梁に同じ大きさの集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
   
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 1
距離lの端から固定側に三角形が描かれ、l/2よりも同様の三角形なのでそれを単純に加えた形状が正しい。




No11 鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鋼は弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
2 鋼の引張強さは250〜300 ℃で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。
3 鋼は炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する。
4 鋼は熱処理によって、強度などの機械的性質を変化させることができる。

解答と解説: 

答え--- 3
鉄は炭素の含有量が多くなるほど強度は増すが脆くなる。溶接性は柔らかい鋼材のほうが向上側となる。強度の高い含有量の多いほうが溶接性が難しい。


No12 木材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
1 繊維に直交する方向の圧縮強度は、繊維方向の圧縮強度より小さい。
2 心材は、辺材に比べて耐久性が大きい。
3 節のある木材の引張強度は、節のないものより小さい。
4 木材の熱伝導率は、含水率が低いほど大きい。

解答と解説: 

答え--- 4
熱伝導率は熱の伝わりやすさを数値で表すもので、数値が大きいものほど熱を伝えやすい。断熱性のあるものは数値が小さい。基本的に繊維質のものは含水率が多いほど熱を伝えやすい。木材でも乾燥したもの(グラスウールのような断熱材でも同じ)のほうが熱を伝えにくい。


No13 日本工業規格(JIS)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 断熱性とは、建具表面の結露の発生を防ぐ程度をいう。
2 水密性とは、圧力差によって生じる建具室内側への雨水などの侵入を防ぐ程度をいう。
3 気密性とは、圧力差によって生じる空気のもれを防ぐ程度をいう。
4 強さとは、面内及び面外力に耐える程度をいう。

解答と解説: 

答え--- 1
”建具表面の結露の発生を防ぐ程度”は「防露性」の性能項目である。「断熱性」は”熱の移動を抑える程度”である。


No14 塗装の種類と素地の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1 2液形ポリウレタンワニス塗り ---- 木部面
2 オイルステイン塗り ---- 木部面
3 合成樹脂調合ペイント塗り ---- 鉄鋼面
4 合成樹脂エマルションペイント塗り ---- 鉄鋼面

解答と解説: 

答え--- 4
合成樹脂エマルションペイントは耐酸性が低い。よって金属面には向かない。逆に耐アルカリ性があるのでコンクリート面などには向いている。合成樹脂調合ペイントは逆にアルカリに弱いのでコンクリート面には向かないが鉄・木部に向いている。






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平成28年度2級建築施工管理技士 学科問題No1 イ.共通
学科問題No2 イ.共通
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学科問題No4 ロ.建築・躯体
学科問題No5 ハ.建築・仕上げ
学科問題No6 ニ.躯体
学科問題No7 ホ.仕上げ
実地問題