平成21年度 1級管工事施工管理技術検定試験  午前問題(問題A) Page3

※ 問題No.15 からNo.37 までの23問題のうちから12問題を選択し、解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 30 中央式給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 給湯栓の吐出圧は、循環ポンプの揚程により定まる。
2 給湯配管の供給方式で、下向き式においてはエア抜きをまとめて行うことができる。
3 給湯配管に銅管を用いる場合は、管内流速が1.5 m/s程度以下になるように管径を決定する。
4 逃し管は、常時湯が噴き出ない高さまで立ち上げる。

解答と解説: 

答え--- 1
給湯栓の吐出圧は、通常減圧弁を用いている。直圧式の場合は高低差による圧力損失が影響する。

No 31 排水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 排水立て管に対して45 度を超えるオフセットの管径は、排水横主管として決定する。
2 ブランチ間隔とは、汚水又は雑排水の立て管に接続する排水横枝管の垂直距離の間隔のことで、2.5 m を超えない場合はブランチ間隔に数えない。
3 建物の階層が多い場合、同一排水立て管系統の最下階の排水横枝管は、直接その系統の立て管に接続せず、単独で排水桝まで配管するか、又は排水横主管上で排水立て管から十分距離を確保して合流させる。
4 敷地排水管の管径が150 mm の場合、排水桝はその管径の150 倍を超えない範囲に設ける。

解答と解説: 

答え--- 4
管径の120倍以内とする。

No 32 通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 平屋建て及び多層建物の最上階を除き、1つのループ通気管が受け持ち得る大便器及び類似の器具の数は、最大10 個である。
2 ブランチ間隔10以上を持つ排水立て管は、最上階から数えてブランチ間隔10以内ごとに結合通気管を設ける。
3 結合通気管の管径は、通気立て管と排水立て管のうちいずれか小さい方の管径以上にしなければならない。
4 通気弁は、背圧によっては弁ふたが閉じ、立て管系統では空気の逃げ場がなくなるため、大気開放された伸頂通気管のように正圧緩和の効果は期待できない。

解答と解説: 

答え--- 1
器具の数は、最大8未満。それ以上接続するなら逃がし通気をとること。

No 33 排水設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 飲料用水槽に設ける間接排水管の排水口空間は、最小150 mm とする。
2 排水槽の通気管は、最小管径を50 mm とし、直接単独で大気に衛生上有効に開放する。
3 排水横走り管内の排水流速は、最大3.0 m/s、最小0.3 m/s程度とすることが望ましい。
4 横走り排水管の掃除口は、排水管の管径が100 mm を超える場合は30 m 以内に設ける。

解答と解説: 

答え--- 3
理想的な流速は1.0m/s〜1.8m/sだが、最小流速は0.6m/s程度必要なので誤り。流速が遅いと汚物の詰まりの原因になる。又、最大流速は3.0m/sを超えないこと。あまり流速が速いと水が先に流れてしまい、汚物が取り残される。


No 34 連結散水設備に関する記述のうち、「消防法」上、誤っているものはどれか。
1 一の送水区域に接続する散水ヘッドの数は、開放型散水ヘッド及び閉鎖型散水ヘッドにあっては10 以下とする。
2 送水口のホース接続口は、散水ヘッドが5個以上の場合、双口形のものとする。
3 天井又は天井裏の各部分から一の散水ヘッドまでの水平距離は、開放型散水ヘッドにあっては3.7 m 以下、閉鎖型散水ヘッドにあっては4m 以下とする。
4 設置対象は、地階の床面積の合計(地下街にあっては、延べ面積)が700 m2以上の防火対象物である。

解答と解説: 

答え--- 3
開放型・閉鎖型共に散水ヘッドの設置水平距離は3.7mであり、誤り。

No 35 ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 都市ガスの発熱量は、一般に、高発熱量で表される。
2 都市ガスの種類は、燃焼速度及びウォッベ指数により分類される。
3 「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律」上、液化石油ガス(LPG)の規格は、プロパン及びプロピレンの含有率により「い号」、「ろ号」及び「は号」に区分されている。
4 液化天然ガス(LNG)には、通常、一酸化炭素が含まれる。

解答と解説: 

答え--- 4
天然ガスには一酸化炭素は含まれない。
一部地域の都市ガス供給事業者を除き、現在の都市ガスに一酸化炭素は含まれていない。(地域小規模事業者は経費面で中々進まなかったが、2010年中には切り替え完了の予定)
昔は石炭ガスだったので、ガス自殺が多かった。現在のLNG都市ガスでは自殺できません。

No 36 小型合併処理浄化槽において、処理対象人員が30 人以下の嫌気濾床接触ばっ気方式のフローシート中、内に当てはまる槽の名称の組合せとして、正しいものはどれか。
(A) (B) (C)
1 接触ばっ気槽  --- 嫌気濾床槽  --- 沈殿槽
2 嫌気濾床槽  --- 接触ばっ気槽  --- 沈殿槽
3 沈殿分離槽  --- 嫌気濾床槽  --- 接触ばっ気槽
4 沈殿分離槽  --- 接触ばっ気槽  --- 嫌気濾床槽

解答と解説: 

答え--- 2
一般的な合併浄化槽の構造である。覚えておきましょう。

No 37 浄化槽に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 好気性生物は、嫌気性生物に比べ、亜硝酸や硝酸を窒素に分解する脱窒能力が高い。
2 BOD負荷が少なく汚水量が多い場合には、活性汚泥法より生物膜法の方が管理しやすい。
3 病院の臨床検査室、放射線検査室、手術室の排水は、浄化槽に流入させてはならない。
4 用途が事務所の処理対象人員は、「延べ面積」に、業務用厨房設備の有無により異なる値を乗じて算定する。

解答と解説: 

答え--- 1
脱窒(だっちつ)能力は一般に嫌気性細菌生物のほうが好気性細菌生物より能力が高い。好気性細菌は環境の変化により酸素が乏しくなると効率が悪くなる。

※問題No.38 からNo.44 までの7問題は必須問題です。全問題を解答してください。
No 38 ボイラに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 小型貫流ボイラは、保有水量が少なく始動時間が非常に短いが、高度な水処理を要する。
2 鋳鉄製ボイラは、分割搬入が可能で、鋼板製に比べ耐食性に優れ、高圧蒸気用に適している。
3 安全弁は、ボイラ内の圧力が所定の圧力を超えた場合に、蒸気又は温水を噴出して圧力を降下させるものである。
4 逃し弁は、ボイラ内の圧力が所定の圧力を超えた場合に、温水を噴出して圧力を降下させるものである。

解答と解説: 

答え--- 2
鋳鉄製ボイラは、主に低圧蒸気発生用あるいは温水ボイラーとして使用される。

No39 直だき吸収冷温水機の原理に関する文中、内に当てはまる用語の組合せとして、適当なものはどれか。
冷媒である水は、1kPa程度の真空中で、 器の管外表面に散布され、熱を奪って した後、冷却水が流れる 器の管外表面に散布されている臭化リチウム水溶液に される。
(A) (B)
1 再生  --- 凝縮
2 再生  --- 吸収
3 蒸発  --- 凝縮
4 蒸発  --- 吸収

解答と解説: 

答え--- 4
冷媒である水は、熱を奪って蒸発した後、臭化リチウム水溶液に吸収される。

No40 送風機及びポンプに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 多翼送風機は、同じ大きさの遠心送風機の中では所要の風量と静圧に対して最も小形になり、空気調和用として広く使用される。
2 後向き羽根送風機は、高い静圧を必要とする場合に適した送風機で、リミットロード特性を有しているので、排煙機に使用される。
3 同一の配管系において、ポンプを並列運転して得られる吐出量は、それぞれのポンプを単独運転した場合の吐出量の和よりも少なくなる。
4 同一の配管系において、ポンプを直列運転して得られる揚程は、それぞれのポンプを単独運転した場合の揚程の和と等しくなる。

解答と解説: 

答え--- 4
解説図を参照のこと

同じ特性の2台のポンプを共通の管路で直列運転する場合、同じ吐出し量で揚程を2倍した合成全揚程曲線と管路抵抗曲線Nとの交点が運転点となる。2H1>H2から、2台直列に運転しても、1台当たりの運転水量が増えるため、揚程が2倍とはならない。

したがって単独運転の和が等しくなることはない。

No41 配管材料に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 配管用炭素鋼管(白管)は水配管用亜鉛めっき鋼管よりも、付着力が強い良質なめっき層を有している。
2 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の使用が適している流体の温度は、継手を含めると40 ℃ 程度までである。
3 架橋ポリエチレン管は、中密度・高密度ポリエチレンを架橋反応させることで、耐熱性、耐クリープ性を向上させた管である。
4 圧力配管用炭素鋼鋼管は、350 ℃以下の蒸気、高温水、冷温水等の流体の輸送用に使用される。

解答と解説: 

答え--- 1
配管用炭素鋼管(SGP)より、水配管用亜鉛めっき鋼管(SGPW)のほうが溶融亜鉛の付着量が多い。
SGPWの亜鉛付着量は平均600g/m2以上であり、均一性試験も実施されている。

No42 ダクト設計において、等圧法(等摩擦法)に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 等圧法とは、主ダクトの風速を決定し、その単位長さあたりの摩擦損失を全ダクト系に採用してダクト寸法を決定する方法である。
2 等圧法で設計したダクト系では、端末に行くほど風速が漸増するので、騒音が発生しやすい。
3 等圧法で設計したダクト系では、各吹出口に至るダクト長さが著しく異なる場合は、各吹出口での圧力差が生じやすい。
4 等圧法は、他の方法に比べ計算が容易で、一般的に用いられる。

解答と解説: 

答え--- 2
一般に末端ほど抵抗が増す分風量が小さくなる。よって風量が小さくなれば同じ直径なら風速は小さくなる。

No43 「公共工事標準請負契約約款」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 発注者は、工事を完成した旨の通知を受けたときは、その通知を受けた日から14日以内に請負者立合いの上、完成を確認するための検査を完了し、結果を通知しなければならない。
2 発注者は、特別の理由により工期を短縮する必要があるときは、工期の短縮変更を請負者に請求することができる。
3 発注者は、請負代金の支払の請求があったときは、検査完了日から40日以内に請負代金を支払わなければならない。
4 発注者は、工事目的物にかしがあるときは、請負者に対して相当の期間を定めてそのかしの修補を請求することができる。

解答と解説: 

答え--- 3
発注者は、請負代金の支払の請求があったときは、請求を受けた日から40日以内に請負代金を支払わなければならない。
検査完了日から起算しない。

No44 設計図書に記載する冷却塔の仕様に関する文中、内に当てはまる用語の組合せとして、適当なものはどれか。
設計図には、冷却塔の形式、冷却能力、冷却水量、冷却水出入口温度、 、電源の種別、 、許容騒音値などを記載する必要がある。
(A) (B)
1 外気乾球温度  ---  電動機出力
2 外気乾球温度  ---  電流値
3 外気湿球温度  ---  電動機出力
4 外気湿球温度  ---  電流値

解答と解説: 

答え--- 3
冷却塔の仕様には、冷却塔の形式、冷却能力、冷却水量、冷却水出入口温度、外気湿球温度 、電源の種別、電動機出力 、許容騒音値を記載する必要がある。
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平成21年 一級管工事施工管理技士試験  学科試験 午前問題1_No.01〜No.14
午前問題2_No.15〜No.29
午前問題3_No.30〜No.44
午後問題1_No.01〜No.15
午後問題2_No.16〜No.29
 実地試験 問題 No.1〜No.6