鉄骨工事 2 

学習するポイント
高力ボルトの締め付け検査
溶接接合上の留意点

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高カボルト
@ 管 理
a 保管は乾燥した場所で,箱の積上げ高さは3〜5段程度とする。
b 保管中,異状を生じた疑いのあるものは,使用前にトルク係数値試験を行う。
c 施工直前に必要な量だけ包装を解いて使用し,残ったものは箱にもどし,元のように包装する。
A 締付け検査
a 締付け検査は,一般にトルクレンチを用いてナットを締め,ナットが回転を始めた瞬間のトルク値を読み取る。
b 締付け検査は,各ボルト群に対してボルト数の10%以上,かつ一本以上とする。
c 検査はトルクレンチを用いて追い締めを行い,トルク値の確認を行い,所要トルク値の±10%の範囲のものを合格とする。

溶接接合
主な記載事項は次の通りである
@ 長  所
a 母材の断面欠損がないので全断面が有効。
b 接合が自由。
c 部材の剛性が同じように確保できる。
d 水密性,気密性が保てる。
e 板厚さに関係なく溶接できる。
f 施工中の騒音,振動がない。
g 出来上りがきれいである。
A 短  所
a 溶接工の技術力に高,低がある。
b 温度,湿度,風雨などの気象条件に左右される。
c 溶接部分の検査が難しい。
d 溶接時の高い温度によって鋼材が硬化し,ねばり強さが減少したり,温度変化によりひずみ変形や継手内部に応力が残ることがある。
B 溶接の種類
a アーク溶接
心線(溶着金属)の回りを被覆材(フラックス)で包んだ溶接棒を母材の間に電圧を加え,その間に生じるアーク熱により,母材および心線を溶融させて溶接する。
b 自動アーク溶接
溶接ワイヤの送りが自動的にでき,常時操作しなくても連続的に溶接が進行できるような装置を用いる。
c サブマージアーク溶接
潜弧溶接またはユニオンメルト溶接ともいい,開先状に盛り上げた粒状のフラックスの中に裸の電極ワイヤを入れて溶接する。
d 半自動アーク溶接
溶接ワイヤの送りが自動的にできるような装置を用い,溶接機頭部の移動を手で行う。
C 溶接棒の管理
溶接棒は長時間空気中に放置すると湿気を帯び,この棒で溶接すると水素ガスが浸入し,ぜい性破壊,遅れ破壊あるいは溶接割れの原因となるので,湿気には十分気をつける。
D 溶接完了後の検査の種類
a 浸透探傷試験(PT)
一般に行われている方法はカラーチェック(染色浸透探傷法)である。溶接部に浸透性のよい赤色の液を吹付けて割れ部分に浸透させた後,一度ふき取り,さらに白色になる現像液を吹付け,これににじみ出た赤色により欠陥を発見する方法である。
b 磁粉探傷試験(MT)
強磁性体に磁場を与えた場合,材料の不連続部(欠陥部分)で磁束が表面空間に漏えいして磁極が生じ,ここに磁粉を散布すると磁束による模様が現れて,微細な欠陥が検出できる。試験方法はJISG0565-82による。
c 放射線試験(RT)
X線または7線による透過写真をつくり,写真に現れた欠陥をJIS Z3104により判定する。建築物では一般に3級以上なら合格とするが,重要な箇所および繰返し荷重を考慮する必要のある箇所は,2級以上を合格とする。この方法は被検査体の厚さが増すほど割れが発見しにくいので,柱とはりの取合い部分のような箇所には有効ではない。
d マクロ試験
溶接部を切断し,断面を平滑に研摩して5〜15%硝酸アルコールで処理し,溶接部の樹脂状組織から溶け込み状態などを検査する。
e 超音波探傷試験(UT)
溶接部分に接触子を当て,接触子から発信される超音波の反射波の状態をブラウン管上に描き,エコーの高さ,位置などによって溶接部の欠陥を発見する。合否の判定基準は日本建築学会「鋼構造建築溶接部の超音波探傷検査規準」による。なお,この方法には垂直探傷法と斜角探傷法(屈折角45度または70度)があり,一般には接触子1個または2個(タンデム法)の斜角探傷法が用いられる。
超音波探傷法の種類
@垂直探傷法 A斜角探傷法
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