土工事 2

学習するポイント
根切り工事の注意事項
ヒービング・ボイリングとは?

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3 根 切 り A
E 切ばり支保工の管理上の注意事項
a 架設材の安全率は低くとってあるので,施工に際しては組立て順序,工法などに注意。
b 支保工の架設,のり面養生作業と掘削速度はバランスを考慮して作業する。
c 1段目の支保工架設前は矢板の倒れに注意し,2役目の支保工を架けたら,1役目の腹起こしと矢板の間にすき間ができていないかどうか点検し,すき間があればくさび(キャンパー)を使って切ばりに均等に外力が流れるようにする。
d 根切り面積の広いところでは,棚ぐいおよび水平切ばりが浮き上がらないよう中央部を少し下げる。
F 支保工解体時の注意事項
a 切ばりの解体に先立って,適度の理戻しを行っておく。
b 切ばりの盛替えに際しては,ゆるみのないようにする。
c 矢板の引抜きに先立ち,水締めのきく砂質の土で埋戻しを行い,十分締固める。
G 山止め設置期間中の異状現象
a ヒービング b ボイリング
軟弱地盤を掘削するとき,矢板背面の土の重量によって掘削底面内部にすべり破裂が生じ,底面が押し上げられる現象 砂地盤の掘削のとき,上向きの水流のため,掘削底の砂が 水と混合して液体性状となり,砂全体が沸騰状に根切り内に吹上げる現象
c パイピング 水位差のある砂地盤中にパイプ状の水みちができ,砂混じりの水が噴出する現象。
d クイックサンド 細砂,または微細砂が浸透水圧の影響によって液体に近くなった状態
H 排水工法の種類
重力排水 かま場排水 かま場か排水ピットに排水ポンプを入れて排水する
明渠排水 排水溝により集水し排水する
暗渠排水 地中に設けた暗きょに集水し排水する
深井戸排水 径30cmぐらいのケーシングを根切底以下に下げ、周囲にフィルタ層を設け、ポンプで排水する
強制排水 ウエルポイントエ法 径5cm, 長さ6〜7mのライザパイプを根切り周辺1〜2m間隔で打ち込み,集水管に真空を作用させ,ヘッダパイプから排水する
深井戸強制排水 深い所から強制的にポンプアップする
電気浸透法 土中に電流を流し,電流とともに帯電した水が移動する性質を利用したもの
山止め施工
@ 山止め支保工(切ばり式の場合)の架設と解体
a 架設材の安全率は低くとってあるので,施工に当たっては組立順序,工法などに十分注意する。
b 2段目の支保工を架けたら,1段目の腹起こしと矢板の間にすき間がないか点検し,すき間があればくさび(キャンパー)をかうなどして,外力が均等に流れるようにする。
c 地下ゆう水量の増減に常時注意し,工事に支障のある場合は関係者と協議し,工事の安全を図る。
d 支保工解体時には,解体に先立って適度の埋戻しを行い,盛り替えに当たってはゆるみのないようにする。
e 矢板の引抜きに先立ち,埋戻しを行い,十分締め固める。
A 山止めに作用する側圧
「建築構造設計基準・同解説」(日本建築学会)の規定による。
a 山止め壁の背面に作用する側圧は,下図のとおり,深さに比例して増大するものとし,側圧係数は土質および地下水位に応じて下図の値をとることができる。
地  盤 側圧係数


地下水位の浅い場合 0.3〜0.7
地下水位の深い場合 0.2〜0.4



軟らかい粘土 0.5〜0.8
硬い粘土 0.2〜0.5
K:側圧係数
γt:土の湿潤単位体積重量(t/m3)
H:根切り深さ(m)
側 圧
b 切ばりおよび腹起こしの断面算定に用いる側圧は,上記によらない場合は下図に示す分布形によることができる。
軟らかい粘土 硬い粘土
K:側圧係数 1-4Su/γtH (但しK≧0.3) Su=qu/2
c 構造物その他載荷物に近接して根切りをする場合には,上記a),b)によって求めた側圧に,構造物の基礎荷重および載荷物などによる地中応力水平成分を加算する。
d 山止め壁などの仮設材の許容応力度は,各材については長期許容応力度と短期許容応力度との平均値以下とし,板厚さに対し幅の大きい材に対しては,幅厚比を考慮した検討を行う。
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