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※ 問題は全て必須ですから、40 問題全部を解答してください。

問題11 造園樹木の根回しに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 根回しにおいては、移植に必要な根の範囲で多くの細根の発生を促すため、あらかじめ根の切断や環状はく皮を行う。
2 溝掘り式の根回しは、側根だけを切断する方法であり、一般に浅根性の樹種を対象に行う。
3 根の切断や環状はく皮が終わった後の埋戻しは、根と土とがよく密着するように行う。
4 根回しの時期は、根の発根が著しい春期が最も良く、梅雨期までに行うのが良い。

解答と解説: 

答え--- 2
溝掘り式の根回しは、一般に深根性の樹種に行う。浅根のものは断根式を採用する事が多い。


問題12 造園樹木の掘取りに関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 ふるい掘りとは、太い根を切らずにその先端までたぐって掘り上げる方法で、特に活着が難しいと予想される場合に適用する。
2 運搬時に根鉢の重量を軽くするため、掘取りの一週間前から灌水を控え、根鉢を乾燥させておく。
3 掘取り作業を容易にするため、力枝とともに、活動期を過ぎた枝や弱小な枝などの下枝は取り除いておく。
4 高木の常緑樹を掘り取る場合、根鉢の大きさは根元直径の4倍程度で、根がしっかりと土をつかんでいる範囲とする。

解答と解説: 

答え--- 4
ふるい掘りは、樹木の移植に際して掘り取りの後根巻をせず、根を通常の根鉢の径よりより長めに残し、鉢を付けずに掘り取る方法をいう。
当然だが根の乾燥は防ぐこと。
力枝のような大きく発達した枝を切り落とすと、樹勢を失う。


問題13 造園樹木の支柱に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 方杖支柱の取付けでは、横に長く伸びている枝に対しては、下から支える形に丸太を組む。
2 ワイヤー張り支柱の取付けでは、数本のワイヤーロープを適切な方向と角度にとり、ゆるみのないように張る。
3 唐竹を用いた布掛け支柱の取付けでは、竹と竹の結束部は、のこぎり目を入れて鉄線で結束する。
4 二脚鳥居型支柱の取付けでは、一般に、取り付ける樹木の幹が太い場合は添え木を付け、幹が細い場合には添え木を付けない。

解答と解説: 

答え--- 4
逆である。
一般的に二脚鳥居型支柱で幹周が細い場合は添木を付けて、太い場合(高木で概ね40cm未満まで)は添木を付けない。




問題14 秋期の剪定により翌年の開花に大きな支障が出る花木として、適当なものはどれか。
1 アジサイ
2 キンモクセイ
3 ハギ
4 ムクゲ

解答と解説: 

答え--- 1
アジサイは落葉以降に強く切り詰めるとせっかくできた花芽切り取ってしまうことになるので、秋の遅い時期の強い切り詰めは避ける
ハギは春に、キンモクセイ、ムクゲは初夏に花をつけるため、新芽に影響が出にくい。


問題15 下図に示す芝の植付け方法の名称として、適当なものはどれか。
1 互の目張り
2 市松張り
3 目地張り
4 筋張り

解答と解説: 

答え--- 3
この貼り方は「目地張り
互の目張りは、もっと目地部分を広く取る貼り方。市松張りは芝を交互に張る。筋張りは一列に張り、筋ごとに1枚分ほどの隙間をとる。


問題16 運動施設の舗装に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 クレイ舗装は、赤土、荒木田、まさ土などを単一又は混合して用いるもので、降雨後の乾燥に時間がかかる。
2 アンツーカ舗装は、石灰岩、火山砂利などを粉砕したときに生じるダストを用いるもので、降雨後の乾燥は早い。
3 樹脂系舗装は、ポリウレタン系、合成ゴム系などの合成材料を用いるもので、天候にほとんど影響されずに使用可能である。
4 天然芝の舗装は、コウライシバ、ティフトンシバなどを用いるもので、周期的に養生期間が必要である。

解答と解説: 

答え--- 2
アンツーカ舗装は土を熱処理したレンガ色の多孔質人工土が材料である。感想は速い。
石灰岩、火山砂利などを粉砕を利用するのは人工芝下地などのマルチング用途として用いられることはある。



問題17 車いす使用者に配慮した公園の園路(通路)について、次の記述の()、()に当てはまる数値の組合せとして、適当なものはどれか。
ただし、地方公共団体が条例で都市公園移動等円滑化基準を定める際に参酌する国土交通省令の基準による。
「園路(通路)について、原則として、有効幅は( ) cm 以上、横断勾配は( )%以下とする。」
    () ()
1 120  ----  3
2 150  ----   3
3 150  ----   1
4 180  ----   1

解答と解説: 

答え--- 4
車いす用園路の有効幅は、相互にすれ違えることを想定して180cm以上、横断勾配は1%以下とする。


問題18 遊具に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 サンドピット型砂場を設置するに当たり、砂の深さを35 cm とした。
2 シーソーを設置するに当たり、腕部を水平にした状態での座面の高さを設置面から65 cmとした。
3 ぶらんこを設置するに当たり、着座部底面の最下点から着地面までの間隔を25 cm とした。
4 鉄棒を設置するに当たり、握り棒の太さを直径3cm とした。

解答と解説: 

答え--- 3
ブランコの着座部底面の最下点から着地面までの間隔(スイングクリアランス)は35cm以上45cm未満である。




問題19 3,600 m3の盛土(締固め土量)の造成に必要な土量について、「地山土量」の場合と、「ほぐし土量」の場合における、それぞれの土量として、正しい組合せはどれか。
ただし、土量変化率はL=1.20、C=0.90とする。
    (地山土量) (ほぐし土量)
1 4,000 m3  ----  4,320 m3
2 4,000 m3  ----   4,800 m3
3 4,320 m3  ----   4,800 m3
4 4,320 m3  ----   5,184 m3

解答と解説: 

答え--- 2
地山土量は、3,600÷0.9=4,000
ほぐし土量は、4,000×1.2=4,800


問題20 コンクリートに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 スランプとは、フレッシュコンクリートの軟らかさの程度を示す指標の一つである。
2 コンシステンシーとは、主として水量の多少によって左右されるフレッシュコンクリートの変形又は流動に対する抵抗性のことである。
3 セメントペーストとは、セメント、水、細骨材及び必要に応じて加える混和材料を練り混ぜたもののことである。
4 AEコンクリートとは、AE剤を用いて微細な空気泡を含ませたコンクリートのことである。

解答と解説: 

答え--- 3
セメントペーストは混和剤を含まないものを一般的に言う。





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平成30年度2級造園施工管理技士 学科問題No.1  問題.01〜問題.10
学科問題No.2  問題.11〜問題.20
学科問題No.3  問題.21〜問題.30
学科問題No.4  問題.31〜問題.40