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前期建築」で受検する方が解答する問題
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。





イ. 全受検種別共通(全員が解答)
※ 問題番号〔No.1〕〜〔No.14〕までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。


No1 通風及び換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 室内を風が通り抜けることを通風といい、もっぱら夏季の防暑対策として利用される。
2 成人1人当たりの必要換気量は、一般に30 m3/h程度とされている。
3 機械換気方式には、屋外の風圧力を利用するものと室内外の温度差による空気の密度の違いを利用するものがある。
4 換気回数は、室内の空気が1時間に何回入れ替わるかを表すものである。

解答と解説: 

答え--- 3
圧力差や温度差で換気するのは自然換気方式である。機械換気方式は文字通り換気扇で強制的に換気する方法


No2 冬季暖房時における外壁の室内側表面の結露防止対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 室内の換気をできるだけ行わない。
2 室内の水蒸気の発生を抑制する。
3 室内側表面に近い空気を流動させる。
4 外壁の断熱性を高める。

解答と解説: 

答え--- 1
結露対策では室内の換気を行わなければならない。



No3 色に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 一般に明度や彩度が高いほど、派手に感じられる。
2 純色とは、各色相の中で最も明度の高い色をいう。
3 無彩色とは、色味をもたない明度だけをもつ色をいう。
4 色の温度感覚には、暖色や寒色と、それらに属さない中性色がある。

解答と解説: 

答え--- 2
純色は、最も彩度が高いの誤り。



No4 木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
2 構造耐力上主要な部分である継手又は仕口は、ボルト締、かすがい打、込み栓打等によりその部分の存在応力を伝えるように緊結する。
3 筋かいの端部は、柱と梁その他の横架材との仕口に近付けず、くぎ等の金物で緊結する。
4 階数が2以上の建築物における隅柱又はこれに準ずる柱は、原則として通し柱とする。

解答と解説: 

答え--- 3
筋かいの端部は、柱、梁などと接し、筋かい用の金物で緊結する。


No5 鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 構造耐力上主要な部分である柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.4 %以上とする。
2 構造耐力上主要な部分である柱の帯筋比は、0.2 %以上とする。
3 梁の幅止め筋は、腹筋間に架け渡したもので、あばら筋の振れ止め及びはらみ止めの働きをする。
4 構造耐力上主要な部分である梁は、全スパンにわたり複筋梁とする。

解答と解説: 

答え--- 1
柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.2%以上とする。




No6 鉄骨構造の接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 完全溶込み溶接とは、溶接部の強度が母材と同等以上になるように全断面を完全に溶け込ませる溶接である。
2 隅肉溶接とは、母材の隅部分を溶接する方法で、重ね継手には用いない。
3 一定規模以下の建築物の構造耐力上主要な部分の接合を普通ボルト接合とする場合には、ボルトが緩まないようにナットを溶接したり二重にするなどの戻り止めの措置を講じる。
4 支圧接合とは、ボルト軸部のせん断力と部材の支圧によって応力を伝える接合方法である。

解答と解説: 

答え--- 2
通常、金属板どうしの接続でも隅肉溶接をする。


No7 基礎杭に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鋼管杭は、既製コンクリート杭に比べて破損しにくく、運搬や仮置きに際して、取扱いが容易である。
2 SC杭は、外殻鋼管付きのコンクリート杭で、じん性に富み、大きな水平力が作用する杭に適している。
3 ST 杭は、先端部を軸径より太径にした遠心力高強度プレストレストコンクリート杭で、大きな支持力を得ることができる。
4 場所打ちコンクリート杭では、地盤の種類によらず、周面摩擦力を杭の支持力に見込むことができない。

解答と解説: 

答え--- 4
基礎杭に周面摩擦力の加算は可能なものも多い。


No8 構造材料の力学的性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 
1 一定の大きさの持続荷重によって、時間とともにひずみが増大する現象をクリープという。
2 物体に外力を加えて変形した後に、外力を除いても、変形が残る性質を弾性という。
3 弾性係数の一つで、垂直応力度σ と材軸方向のひずみ度εとの比( σ/ε )をヤング係数という。
4 細長い材の材軸方向に圧縮力が生じているとき、その力がある限界を超えると、その材が安定を失って曲がる現象を座屈という。

解答と解説: 

答え--- 2
弾性は外力を除いたときに元の形状に戻る性質。変形が残る性質は塑性。

No9 図に示す張り出し梁の点Cに集中荷重Pが作用したとき、点Dに生じる応力の値の大きさとして、正しいものはどれか。
 
1 せん断力 Q=1 kN
2 せん断力 Q=2 kN
3 モーメント M=2 kN・m
4 モーメント M=3 kN・m

解答と解説: 

答え--- 3
応力を求めると、B点でのモーメントは、M=2kN×2m=4kN・m、釣り合うためにはA点のモーメントは0になるため、D点は距離が半分なので4÷2=4kN・mとなる。
せん断力はB点で上下に変わる。B-C間のせん断力は下方向に2kN。AB間は梁より上に(2×2)/6=2/3kNとなる。


No10 図に示すラーメンに集中荷重P が作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張り側に描くものとする。
 
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 2
2が適当
集中荷重のある辺と、左辺の上端に応力のある上部辺に応力が発生する。
右側辺は下部がローラー端なので応力は発生しないので、右辺に応力図のあるものは誤り。
左辺は辺に対して集中荷重は1本だけなので辺より左に応力のあるのは誤り。



No11 コンクリートに関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
1 コンクリートの引張強度は、圧縮強度に比べて著しく低い。
2 単位水量が多くなると、コンクリートの乾燥収縮が大きくなる。
3 コンクリートの耐久性は、水セメント比が低くなるほど向上する。
4 セメントの粉末が微細なほど、コンクリートの強度発現は遅くなる。

解答と解説: 

答え--- 4
逆である。セメントの粉末が細かくなるほどコンクリートの強度発言は早くなる。
早強セメントは普通コンクリートより粉末が細かい。


No12 木質材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 集成材とは、ひき板、小角材等をその繊維方向を互いにほぼ平行にして、厚さ、幅及び長さの方向に集成接着したものである。
2 直交集成板とは、ひき板又は小角材をその繊維方向を互いにほぼ平行にして幅方向に並べ又は接着したものを、主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして積層接着し、3層以上の構造を持たせたものである。
3 単板積層材とは、木材の小片を接着し板状に成形した一般材に、切削した単板を積層接着したものである。
4 合板とは、切削した単板3枚以上を主としてその繊維方向を互いにほぼ直角にして接着したものである。

解答と解説: 

答え--- 3
木材の小片を接着し板状に成形した一般材を相互接着なら、OSBボードである。
単板積層材(構造用合板など)は木材を剥いて薄くしたものを相互に張り付けたもの。


No13 日本工業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 素地は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりも含まれる。
2 表張りユニットタイルとは、多数個並べたタイルの表面に、表張り紙を張り付けて連結したものをいう。
3 裏連結ユニットタイルとは、多数個並べたタイルの裏面や側面を、ネットや台紙等の裏連結材で連結したものをいう。
4 タイルには平物と役物があり、それぞれ形状は定形タイルと不定形タイルに区分される。

解答と解説: 

答え--- 1
タイルの素地は釉薬(うわぐすり)を塗る前の素地のこと。なのでうわぐすりは含まれない。



No14 防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。
2 砂付あなあきアスファルトルーフィングは、下地と防水層を絶縁するために用いる。
3 網状アスファルトルーフィングは、立上り防水層の張りじまいや貫通配管回り等の増張りに用いる。
4 絶縁用テープは、防水層の末端部に使用し、防水層のずれ落ち、口あき、はく離等の防止に用いる。

解答と解説: 

答え--- 4
アスファルト防水工事にて、ALC下地の場合は、改質アスファルトシートの張付けに先立ち、50mm程度の絶縁用テープを目地部に張り付ける。
ALCなどは接着強度が強すぎると下地が破損することがあるので、それを防止するために設けるのが絶縁テープである。






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