平成25年度 1級管工事施工管理技術検定試験  午前問題(問題A) Page3

※ 問題No.15 からNo.37 までの23問題のうちから12問題を選択し、解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 30 給湯設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 給湯配管に銅管を用いる場合は、管内流速が1.5 m/s 程度以下になるように管径を決定する。
2 中央式給湯方式に設ける給湯用循環ポンプは、強制循環させるため貯湯タンクの出口側に設置する。
3 中央式給湯設備の上向き循環式配管方式の場合は、配管中の空気抜きを考慮して給湯管を先上がり、返湯管を先下がりとする。
4 循環式浴槽でレジオネラ属菌対策として塩素系薬剤による消毒を行う場合は、遊離残留塩素濃度を通常0.2〜0.4 mg/L程度に保ち、かつ、1.0 mg/Lを超えないようにする。

解答と解説: 

答え--- 2

強制循環させるため循環ポンプの設置位置は、貯湯タンクの入口側に設置する。


No 31 排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 流し台に排水トラップが付いていたので、トラップ桝を設置せず、直接排水桝に排水管を接続した。
2 グリース阻集器は、排水中に含まれている油脂類を阻集器の中で分離させて除去し、管が詰まるのを防止する。
3 排水槽の通気管に排水横枝管からのループ通気管を接続して、大気に開放した。
4 建物の階層が多い場合の最下階の排水横枝管は、排水立て管に接続せず、単独で排水桝に接続した。

解答と解説: 

答え--- 3

ループ通気管へ接続するのは排水槽の通気管に直接接続するのでなく、別の通気立て管へ接続する。排水槽の通気管に直接接続すると汚水の逆流の可能性がある。



No 32 間接排水に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 間接排水とは、排水口空間を設けるか、又は排水口開放をして、水受け容器又は排水器具などへ排水することをいう。
2 排水口開放とは、間接排水管を、水受け容器又は排水器具のあふれ縁より低い位置で開口することをいう。
3 水飲み器の排水は、排水口開放による間接排水とした。
4 冷却塔の排水は、排水口空間による間接排水とした。

解答と解説: 

答え--- 3

排水口開放が誤り。間接排水とは、排水配管を一旦大気中に開放したあと、一般排水配管に接続するもの。
調理・洗面・手洗いなどの排水はトラップなどを介して排水する。


No 33 排水・通気設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 特殊継手排水システムは、排水横枝管の流れを排水立て管内に円滑に流入させることを目的に排水用特殊継手を用いたものである。
2 自己サイホンを生じやすいトラップには、各個通気方式を採用すべきである。
3 ブランチ間隔10 以上を持つ排水立て管は、最上階から数えてブランチ間隔10 以内に結合通気管を設ける。
4 通気弁は、大気開放された伸頂通気管のように正圧緩和の効果が期待できる。

解答と解説: 

答え--- 4

通気弁は配管内部が負圧になった時に弁が開く、負圧緩和の効果を期待するもの。


No 34 消火設備の消火原理に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 粉末消火設備は、消火剤の主成分である臭素化合物の化学反応による冷却効果により消火するものである。
2 泡消火設備は、燃焼物を泡の層で覆い、窒息と冷却の効果により消火するものである。
3 水噴霧消火設備は、水を霧状に噴霧し、燃焼面を覆い、酸素を遮断するとともに、霧状の水滴により熱を吸収する冷却効果により、消火するものである。
4 不活性ガス消火設備は、不活性ガスを放出し、主として酸素の容積比を低下させ、窒息効果により消火するものである。

解答と解説: 

答え--- 1

粉末消火設備は、抑制・窒息作用によって消火するもの。



No 35 ガス設備に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ガス事業法では、0.1 MPa未満を低圧、0.1 MPa 以上1MPa未満を中圧としている。
2 都市ガスの種類を表す記号A、B、C のうち、A は燃焼速度が最も遅いグループである。
3 常温・常圧で気化した状態の液化天然ガス(LNG)の比重は、同じ状態の液化石油ガス(LPG)の比重より小さい。
4 液化天然ガス(LNG)は、灯油に比べて、単位発熱量当たりの二酸化炭素発生量が多い。

解答と解説: 

答え--- 4

液化天然ガスは、二酸化炭素発生量が石油系液体より少ない。



No 36 ある合併処理浄化槽において、流入水が下表のとおりで、BOD除去率が90 %の場合、放流水のBOD濃度の計算値として、適当なものはどれか。
  排水の種類  水量(m3/日)  BOD濃度(mg/L)
 流入水  便所の汚水  50 [m3/日]  250[mg/L]
 雑排水  200[m3/日]  100[mg/L]
1 11mg/L
2 13mg/L
3 15mg/L
4 17mg/L

解答と解説: 

答え--- 2

BOD除去率=[(流入水のBOD-放流水のBOD)/流入水のBOD)]×100(%)により求める。
流入水量は50+80=130mg/L(80は雑排水を便所の汚水に合わせるためBOD濃度の比率により200÷2.5とする)
90%=((130-X)÷130)×100
X=13mg/L


No 37 浄化槽の処理対象人員の算定に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 劇場・映画館の処理対象人員は、座席数に定数を乗じて算定する。
2 事務所の処理対象人員は、延べ面積に業務用厨房設備の有無により異なる定数を乗じて算定する。
3 公衆便所の処理対象人員は、総便器数に定数を乗じて算定する。
4 病院の処理対象人員は、ベッド数に業務用厨房設備又は洗濯設備の有無により異なる定数を乗じて算定する。

解答と解説: 

答え--- 1

劇場・映画館の処理対象人員は、延べ面積により算出する。


※問題No.38 からNo.44 までの7問題は必須問題です。全問題を解答してください。
No 38 渦巻ポンプに関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 同一配管系で、同じ特性のポンプを直列運転して得られる揚程は、ポンプを単独運転した場合の揚程の2倍よりも小さくなる。
2 同一配管系で、同じ特性のポンプを並列運転して得られる吐出し量は、ポンプを単独運転した場合の吐出し量の2倍である。
3 ポンプの有効吸込みヘッドは、吸込み水温が高くなると小さくなる。
4 サージングは、ポンプの揚程曲線が山形特性を有し、勾配が右上がりの揚程曲線部分で運転する場合に起こりやすい。

解答と解説: 

答え--- 2

ポンプを並列運転して得られる吐出し量は、2倍より小さい値になる。


No39 冷凍機に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 スクロール冷凍機は、高効率で可変速に適し、空気調和用の小・中容量のものに多く用いられている。
2 スクリュー冷凍機は、高い圧縮比でも体積効率がよいので空気熱源ヒートポンプとして多く用いられている。
3 遠心冷凍機は、往復動冷凍機に比べて、負荷変動に対する追従性がよく、容量制御も容易である。
4 吸収冷凍機は、遠心冷凍機に比べて、運転開始から定格能力に達するまでの時間が短い。

解答と解説: 

答え--- 4

吸収冷凍機は蒸発して気化状態にある冷媒を液体に戻す作業をするので定格能力に達するまでの時間は長くなる。遠心冷凍機は蒸発して気化した冷媒を、圧縮機を利用して液体に戻す



No40 保温材に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ロックウール保温材は、グラスウール保温材より使用温度の上限が高い。
2 グラスウール保温板は、その密度により1・2・3号に分類されている。
3 ポリスチレンフォーム保温材は、耐熱性の面から主に防露・保冷用として使われる。
4 ポリエチレンフォーム保温材は、独立気泡構造を有しているため、吸水・吸湿がほとんどない。

解答と解説: 

答え--- 2

グラスウール保温板は密度により重さで表記される。10K・16K・24Kなど
1・2・3号に分類するものはウレタンやポリスチレンフォームのような板類である。


No41 配管材料及び配管付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 配管用炭素鋼鋼管は黒管と白管があり、最高使用圧力は1.0 MPa が目安である。
2 水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管の使用が適している流体の温度は、継手を含めると80℃程度までである。
3 玉形弁は、リフトが小さいので開閉時間が速く、仕切弁に比べて流体抵抗が大きい。
4 バタフライ弁は、円盤状の弁体が回転することによって開閉する構造で、仕切弁に比べて全開時の流体抵抗が大きい。

解答と解説: 

答え--- 2

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管は40℃以下、水道用耐熱性硬質塩化ビニルライニング鋼管で85℃以下である。


No42 ダクト及びダクト付属品に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 排煙ダクトに設ける防火ダンパには、溶融温度が280 ℃の温度ヒューズを使用する。
2 アングルフランジ工法は、共板フランジ工法やスライドオンフランジ工法に比べ接合締付け力が大きい。
3 同一材料、同一断面積のダクトの場合、同じ風量では長方形ダクトの方が円形ダクトより単位長さ当たりの圧力損失が小さい。
4 内面に吸音材を貼ったダクトは、低い周波数より高い周波数に対する消音効果が高い。

解答と解説: 

答え--- 3

同じ風量では円形ダクトの方が長方形ダクトより単位長さ当たりの圧力損失が小さい。



No43 「公共工事標準請負契約約款」に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 発注者は、完成通知を受けたときは、通知を受けた日から14 日以内に完成検査を完了し、検査結果を受注者に通知しなければならない。
2 約款及び設計図書に特別の定めがない仮設、施工方法等については、監督員の指示によらなければならない。
3 工事材料の品質については、設計図書にその品質が明示されていない場合にあっては、中等の品質を有するものとする。
4 受注者は、工事現場内に搬入した工事材料を監督員の承諾を受けないで工事現場外に搬出してはならない。

解答と解説: 

答え--- 2

設計図書に特別の定めがない仮設、施工方法などは施工者が決めることができる。



No44 JISに規定する配管に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 水配管用亜鉛めっき鋼管は、配管用炭素鋼鋼管(白管)に比べ亜鉛の付着量が多い。
2 配管用ステンレス鋼鋼管は、一般配管用ステンレス鋼鋼管より管の厚さが厚い。
3 銅管のL タイプは、Mタイプより管の厚さが厚い。
4 水道用硬質ポリ塩化ビニル管のHIVPは、VPより使用圧力が高い。

解答と解説: 

答え--- 4

HIVPは、VPより外部からの衝撃に強い。使用圧力は変わらない。

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平成25年 一級管工事施工管理技士試験  学科試験 午前問題1_No.01〜No.14
午前問題2_No.15〜No.29
午前問題3_No.30〜No.44
午後問題1_No.01〜No.15
午後問題2_No.16〜No.29
 実地試験 問題 No.1〜No.6