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※ 問題番号〔No.68〕〜〔No.79〕までの12問題は、全問解答してください。


No68 施工計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 労務工程表は、工事の規模、作業内容、資材の搬入時期などを検討して作成した。
2 施工要領書は、品質の維持向上を図り安全かつ経済的施工方法を考慮して作成した。
3 安全衛生管理計画では、安全管理体制の確立のために施工体制台帳を作成した。
4 搬入計画書は、揚重機の選定、運搬車両の駐車位置と待機場所などを検討して作成した。

解答と解説: 

答え--- 3
安全のための安全衛生管理計画と、組織の構造を示す施工体制台帳は、異なる目的の書類であるので記述は不適切。


No69 仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 仮設の配線に接続する架空つり下げ電灯を高さ2.3 m以上に設置したので、電灯のガードを省略した。
2 高さ10 m以上の単管足場の計画の作成に、足場に係る工事の有資格者を参画させた。
3 屋内に設ける仮設通路は、高さ1.8 m 以内に障害物がなく、用途に応じた幅を確保した。
4 構内の管路式の高圧地中電線路は、長さが15 m 以下なので電圧の表示を省略した。

解答と解説: 

答え--- 1
架空つり下げ電灯等には、口金に接触することによる感電の危険及び電球の破損による危険を防止するため、ガードを取り付けなければならない。(労働安全衛生規則 第330条)
よって設置位置等の特例は記載されていない。


No70 新たに設置する電気設備等の工事に係る提出書類と提出時期の組合せとして、「電気事業法」又は「消防法」上、不適当なものはどれか。
提出書類 提出時期
1 主任技術者選任届出書
(受電電圧6 kV の需要設備の場合)
工事の開始前
2 工事計画届出書
(受電電圧1万V以上の需要設備の場合)
工事の開始14日前まで
3 工事整備対象設備等着工届出書
(自動火災報知設備の場合)
工事に着手しようとする日の10 日前まで
4 消防用設備等設置届出書
(非常警報設備延べ面積300 m2以上の場合)
工事が完了した日から4日以内

解答と解説: 

答え--- 2
工事計画届出書(受電電圧1万V以上の需要設備の場合)は、 工事の開始30日前までである。


No71 アロー形ネットワーク工程表のクリティカルパスに関する記述として、不適当なものはどれか。
1 クリティカルパスは、必ずしも1本の経路とは限らない。
2 クリティカルパス上のアクティビティのフロートは、0(ゼロ) である。
3 クリティカルパス上では、各イベントの最早開始時刻と最遅完了時刻は等しくなる。
4 クリティカルパスは、開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も短い経路である。

解答と解説: 

答え--- 4
クリティカルパスは、開始点から終了点までのすべての経路のうち、最も長い経路である。



No72 新築事務所ビルの電気工事において、着工時に作成する総合工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 仕上げ工事など各種工事が輻輳する工程は、各種工事を詳細に記入する。
2 主要機器の最終承諾時期は、製作期間、搬入据付けから試験調整までの期間を見込んで記入する。
3 厳守しなければならないキーとなるイベントの日程を押さえ、計画通り進行するようマイルストーンを設定して記入する。
4 諸官庁への書類の作成を計画的に進めるため、提出予定時期を記入する。

解答と解説: 

答え--- 1
総合工程表は全体の流れが確認できる程度のものでよいので、各種工事を詳細に記載する必要はない。





No73 アロー形ネットワーク工程表を用いて工程の短縮を検討する際に留意する事項として、最も不適当なものはどれか。
1 各作業の所要日数を検討せずに、全体の作業日数を短縮してはならない。
2 各作業の順序を入れ替えてはならない。
3 機械台数の増加が可能であっても、増加限度を超過してはならない。
4 余裕のない他の作業から、人員の応援を見込んではならない。

解答と解説: 

答え--- 2
一度決めた順序であっても、より適切な方法や、各種都合により変更しなければならない場合もあるため、ネットワーク工程表でも順序の入れ替えは普通に有り得る。


No74 品質管理に用いられる図表に関する次の記述に該当する名称として、適当なものはどれか。

「データの範囲をいくつかの区間に分け、区間ごとのデータの数を柱状にして並べた図で、データのばらつきの状態が一目で分かる。」
1 管理図
2 パレート図
3 ヒストグラム
4 チェックシート

解答と解説: 

答え--- 3
データの数を柱状にして並べた図は「ヒストグラム」が適当。


No75 ISO 9000 の品質マネジメントシステムに関する次の記述に該当する用語として、「日本産業規格(J I S)」上、正しいものはどれか。

「当初の要求事項とは異なる要求事項に適合するように、不適合となった製品又はサービスの等級を変更すること。」
1 再格付け
2 手直し
3 是正処置
4 リリース

解答と解説: 

答え--- 1
再格付けは、当初の要求事項とは異なる要求事項に適合するように、不適合となった製品又はサービスの等級を変更すること
手直しは、要求事項に適合させるため、不適合となった製品又はサービスに対してとる処置。
是正処置は、不適合の原因を除去し、再発を防止するための処置。
リリースは、プロセスの次の段階又は次のプロセスに進めることを認めること


No76 接地抵抗試験に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、誤っているものはどれか。
1 使用電圧400 Vの電動機の鉄台に施す接地工事の接地抵抗値が10Ωであったので、良と判断した。
2 特別高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が20Ωであったので、良と判断した。
3 高圧電路の1線地絡電流が5Aのとき、高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器の低圧側中性点に施す接地工事の接地抵抗値が30Ωであったので、良と判断した。
4 高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が50Ωであったので、良と判断した。

解答と解説: 

答え--- 2
特別高圧計器用変成器の二次側電路にはA種接地工事を施さねばならない。又、A種接地工事の接地抵抗値は10Ω以下でなければならない。


No77 建設現場において、作業主任者を選任すべき作業として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。
1 石綿を取り扱う作業
2 掘削面の高さが2 m の地山の掘削の作業
3 高さが4 m の構造の足場の組立ての作業
4 アセチレン溶接装置を用いて行う金属の溶接の作業

解答と解説: 

答え--- 3
高さが5 m以上 の構造の足場の組立ての作業の場合に作業主任者の選任が必要である。




No78 建設業において、事業者が新たに職務につくこととなった職長に対して行わなければならない安全又は衛生のための教育として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。
1 労働者に対する災害補償の方法に関すること。
2 作業方法の決定及び労働者の配置に関すること。
3 労働者に対する指導又は監督の方法に関すること。
4 作業行動その他業務に起因する危険性又は有害性等の調査に関すること。

解答と解説: 

答え--- 1
労働者に対する災害補償の方法は労働安全衛生法では職長の業務には定められていない。


No79 高圧活線近接作業に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
1 高圧の充電電路に対して、頭上距離30 cm 以内に接近して行う作業は、高圧活線近接作業である。
2 高圧の充電電路に対して、躯(く)側距離又は足下距離60 cm 以内に接近して行う作業は、高圧活線近接作業である。
3 高圧の充電電路への接触による感電のおそれがない場合であっても、事業者から命じられたときは、絶縁用保護具を着用しなければならない。
4 感電の危険が生ずるおそれのある場所で作業を行う場合に、作業指揮者を置くときは、当該充電電路の絶縁用防具を装着しなくてもよい。

解答と解説: 

答え--- 4
労働安全衛生規則では、感電の危険性の無い場合は絶縁用防具を装着する必要はないが、それ以外では例え作業指揮者を置いたとしても絶縁用防具の省略の定めはない。







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