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※ 問題番号No.40 からNo.52までの13問題のうちから9問題を選択し、解答してください。

No40 屋外変電所の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 引込口及び引出口に近接する箇所に、避雷器を取り付けた。
2 遮断器の電源側及び負荷側の電路に、点検作業用の接地開閉器を取り付けた。
3 二次側電路の地絡保護のため、変電所の引込口に地絡遮断装置を取り付けた。
4 各機器及び母線を直撃雷から保護するため、鉄構の頂部に架空地線を取り付けた。

解答と解説: 

答え--- 3
二次側電路の地絡保護のため、変電所の引出口に地絡遮断装置を取り付ける。引込口ではない。


No41 高圧架空配電線路の柱上変圧器の施工に関する記述として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、誤っているものはどれか。
1 柱上変圧器を、市街地で地表上4.5 m 以上の位置に取り付けた。
2 変圧器外箱のA 種接地工事の接地抵抗値は、10 Ω以下とした。
3 B 種接地工事の接地線は、直径4 mm 以上の軟銅線を使用した。
4 接地線は、地面から地上1.8 m までの部分のみを、合成樹脂管で保護した。

解答と解説: 

答え--- 4
接地線の地下75pから地表上2mまでの部分は、電気用品安全法の適用を受ける合成樹脂管又はこれと同等以上の絶縁効力及び強さのあるもので覆うこと。


No42 低圧屋内配線に関する記述として、「内線規程」上、不適当なものはどれか。
1 金属管配線を、点検できない水気のある場所に施設した。
2 ライティングダクトの金属製部分(導体を除く) に、D 種接地工事を施した。
3 金属ダクト配線に、絶縁電線(IV) を使用した。
4 合成樹脂管配線にCD管のみを用いて、二重天井内に施設した。

解答と解説: 

答え--- 4
二重天井内は隠ぺい部と解釈されるので、可燃の心配のあるCD管のみは使用不可である。自己消火性であるPF管などを採用する。




No43 電気鉄道における架空き電線路の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 直流区間の塩害箇所に使用する懸垂がいしは、耐電食用を採用した。
2 普通鉄道のき電線相互の接続は、耐久性が優れている圧着接続とした。
3 新幹線鉄道のき電線の支持方法は、垂ちょう方式とV吊り方式を採用した。
4 き電分岐箇所は、M〜T コネクタにより、ちょう架線とトロリ線とを接続した。

解答と解説: 

答え--- 2
圧着接続ではなく、圧縮接続の誤りである。


No44 事務所ビルの全館放送に用いる拡声設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 同一回線のスピーカは、並列に接続した。
2 一斉放送を行うため、音量調整器には3線式で配線した。
3 スピーカは、ローインピーダンス方式のものを使用した。
4 非常警報設備に用いるスピーカへの配線は、耐熱電線(HP)とした。

解答と解説: 

答え--- 3
ローインピーダンス方式は1チャンネルに1組のスピーカーが原則になるので、接続するパワーアンプのチャンネル数しかスピーカを接続することができない。
全館放送のように多くのスピーカーを接続する必要がある場合はハイインピーダンス方式でなければならない。ハイインピーダンス方式の場合は1チャンネルあたり20台以下のスピーカーが原則接続可能なので、アンプチャンネル数によって相当数のスピーカーを接続することができる。


No45 施工計画書の作成に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 施工要領書を作成し、それに基づき総合施工計画書を作成する。
2 施工要領書は、一工程の施工の確認手順及び施工の具体的な計画を含めて作成する。
3 総合施工計画書は、施工体制、仮設計画及び安全衛生管理計画を含めて作成する。
4 施工計画書は、工期内で完了できる工法を検討して作成する。

解答と解説: 

答え--- 1
施工計画書の作成手順としては、最初に総合施工計画書で、次に業種ごとの施工要領書を作成する。




No46 大型機器の屋上への搬入計画を立案する場合の確認事項として、最も関係のないものはどれか。
1 搬入時期及び搬入順序
2 搬入経路と作業区画場所
3 揚重機の選定と作業に必要な資格
4 搬入業者の作業員名簿

解答と解説: 

答え--- 4
立案するタイミングでは、下請けなどで依頼する協力業者も定まらない事が多いので、搬入業者の作業員名簿は最も関係性は薄い。必要になる時期は実際に屋上へ搬入する前段階である。


No47 総合工程表の作成に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 工程的に動かせない作業がある場合は、それを中心に他の作業との関連性をふまえ計画する。
2 受変電設備、幹線などの工事期間は、受電の自主検査日より逆算して計画する。
3 受電日は、電気室の建築工事の仕上げ完了日をもとに計画する。
4 主要機器の工事工程は、製作期間、現場搬入時期、据付調整期間などを考慮して計画する。

解答と解説: 

答え--- 3
受電日は、工事完了日をもとに計画するものである。建築工事の仕上げ完了の後に通常は機械搬入設置、試運転調整等が必要なので、建築工事の仕上げ完了日は誤り。


No48 図に示すタクト工程表の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 全体工程表の作成に多く用いられている。
2 出来高の管理が容易である。
3 繰り返し工程の工程管理に適している。
4 工期の遅れなど状況の把握が容易である。

解答と解説: 

答え--- 2
タクト工程表は、工事内で一定の作業が繰り返されるような場合に用いるものであり、出来高の管理との関連性は薄い。出来高はタクト工程に限らない機器設置等の工事での管理も要求される。


No49 図に示す品質管理に用いる図表の名称として、適当なものはどれか。
1 ヒストグラム
2 ダイヤグラム
3 パレート図
4 管理図

解答と解説: 

答え--- 4
この図は管理図である


No50 電気工事の試験や測定に使用する機器とその使用目的の組合せとして、不適当なものはどれか。
機器 使用目的
1 検電器 充電の有無の確認
2 検相器 三相動力回路の相順の確認
3 接地抵抗計 回路の絶縁抵抗値の測定
4 回路計(テスタ)  低圧回路の電圧値の測定

解答と解説: 

答え--- 3
接地電極と大地の間の抵抗のことを接地抵抗(アース)という。回路の絶縁抵抗値の測定は絶縁抵抗計(メガー)である。


No51 停電作業を行う場合の措置に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
1 高圧の電路が無負荷であることを確認したのち、当該電路の断路器を開路した。
2 開路した電路に電力コンデンサが接続されていたので、残留電荷を放電した。
3 開路した高圧電路の停電を確認したので、短絡接地器具を用いることを省略した。
4 開路に用いた開閉器に通電禁止に関する所要事項を表示したので、監視人を置くことを省略した。

解答と解説: 

答え--- 3
開路した電路が高圧又は特別高圧では、検電器具により停電を確認し、かつ、誤通電、他の電路との混触又は他の電路からの誘導による感電の危険を防止するため、短絡接地器具を用いて確実に短絡接地すること。省略は不可である。


No52 移動式足場に関する記述として、不適当なものはどれか。
1 作業床の高さが1.5 m をこえたので、昇降するための設備を設けた。
2 作業床の周囲には、床面より80 cm の高さに手すりを設け、中さんと幅木を取り付けた。
3 作業床の床材は、すき間が3 cm 以下となるように敷き並べて固定した。
4 作業員が足場から降りたことを確認して、足場を移動させた。

解答と解説: 

答え--- 2
手すり(高さ85cm以上)及びさん(高さ35cm〜50cmの位置)と幅木(高さ 10cm 以上)
の設置が必要である。
以前の基準では手すり高さは75cm以上であったが、基準が変わっている。





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令和01年度2級電気工事施工管理技士(後期) 学科問題No1 No.01〜No.12 01〜12 のうち8問選択
13〜32 のうち11問選択
23〜38 のうち3問選択、39は必須問題
学科問題No2 No.13〜No.32
学科問題No3 No.33〜No.39
学科問題No4 No.40〜No.52 40〜52 のうち9問選択
学科問題No5 No.53〜No.64 53〜64 のうち8問選択
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