平成25年度 1級造園施工管理技術検定試験  午後問題(問題B) Page1

※ 問題はすべて必須ですから、29問題全部を解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
自分で調べた方が絶対に頭に入ります。
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No 1 建設業法に基づく施工体制台帳に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 発注者から直接建設工事を請け負い、下請契約を締結して工事を施工する特定建設業者は、下請契約の請負代金の額にかかわらず、施工体制台帳を作成しなければならない。
2 施工体制台帳は、工事現場の最寄りの営業所に備え置き、発注者から請求があれば閲覧に供しなければならない。
3 施工体制台帳の二次、三次等の下請負人に関する記載事項については、当該二次、三次等の下請負人となった者が、台帳の作成を義務付けられた特定建設業者に通知しなければならない。
4 施工体制台帳には、台帳の作成を義務付けられた特定建設業者及び下請負人の健康保険等の加入状況を記載しなければならない。

解答と解説: 

答え--- 4

施工体制台帳には、下請負人の健康保険等の加入状況の記載義務はない。


No 2 施工計画に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 資材計画の立案に当たっては、資材の規格仕様、納期、支払条件などを明確に把握するとともに、資材不足による手待ち、貯蔵その他無駄な費用の発生を最小限に減らすよう、適切な保管、在庫管理の方法に留意する必要がある。
2 労務計画の立案に当たっては、工程図表より労務予定表を作成し、職種別に、いつ、何人必要であるかを把握し、人数の変動に留意するとともに、作業員の安全確保のため、現場における安全訓練・教育の実施などによる労働災害の防止対策を検討する必要がある。
3 機械計画の立案に当たっては、機械の種類・性能、調達方法のほか、機械が効率よく稼働するよう整備・修理等のサービス体制も確認する必要があり、また社外機械を調達した場合でも、機種・性能、老朽化状況などは十分把握する必要がある。
4 環境保全計画の立案に当たっては、建設工事の公共性を踏まえて、地域の生活環境や自然環境等の工事周辺環境及び施工現場内環境への十分な配慮が必要である。

解答と解説: 

答え--- 2

安全訓練等の実施記録は、安全管理計画の立案である。労務計画とは別である。




No 3 下図に示すネットワーク式工程表に関する次の記述の()、()に当てはまる数値の組合せとして、正しいものはどれか。
「本工事の最小所要日数は( ) 日であり、作業Hのトータルフロートは( ) 日である。」
() ()
1 15 --- 2
2 15 --- 3
3 16 --- 2
4 16 --- 3

解答と解説: 

答え--- 3

クリティカルパスは、B→F→I→Kで、16日である。
工程8のクリティカルパス上の工程は13日、作業Hの最短終了日は11日であるので差の2日が余裕となる。



No 4 次の条件で床掘りを行う場合のバックホウの1日当たり掘削量(地山土量)として、正しいものはどれか。
ただし、人員、機械等は現場に用意されており、準備及び跡片付け等の時間は考慮しないものとする。なお、計算結果に小数点以下の端数が出る場合は、小数第1位を四捨五入することとする。
〔条件〕
・バックホウの台数:1台
・バケット容量(ほぐし土量) :0.5 m3
・バックホウのサイクルタイム:60 秒
・バックホウの作業効率:0.8
・バックホウの1日平均作業時間:6時間
・土量変化率(L) :1.2
1 120 m3
2 173 m3
3 188 m3
4 270 m3

解答と解説: 

答え--- 1

サイクルタイムが60秒なので、1時間あたり60サイクルとなる。
1日あたりの作用量による、ほぐし土量は、0.5×6×60×0.8=144m3
土量変化率を除して地山土量を算定すると、
144÷1.2=120m3 となる。


No 5 下図は、ある工事をネットワーク式工程表で示したものである。この工事を最小所要日数で完了させる場合の工程をバーチャートで示したものとして、適当なものはどれか。
1 2
3 4

解答と解説: 

答え--- 3

クリティカルパスを探すと、A→E→Fで13日になる。選択肢のうち12日のものは誤りである。A・E・Fの工程の重なっている部分があるのは誤り。
工程Dは工程Aが終了した後に開始しなければならないが、重なっている部分がある。


No 6 下図は、ある工事における予定工程曲線と実施工程曲線を示したものである。これに対応する毎日出来高について、予定工程と実施工程を図に表したものとして、適当なものはどれか。
1 2
3 4

解答と解説: 

答え--- 1

出来高曲線が予定工程より実施工程が下なので工事が遅れていたことになる。よって予定工程より遅れて突貫工事が発生している毎日出来高図が正しい。



No 7 工期と建設費に関する記述のうち、適当でないものはどれか。
1 ノーマル・タイムとは、工事を構成する各作業の直接費がそれぞれ最小となるような方法で工事を行った場合の工期のことである。
2 経済的に工事を実施するには、施工用機械設備、仮設資材、現場諸経費等を合理的な範囲で最小限とする。
3 クラッシュ・コストとは、工事を構成する各作業にどんなに費用をかけても、それ以上には短縮できない工期で工事を行った場合の総建設費のことである。
4 間接費は、一般に工期の延長に従って、ほぼ直線的に増加する傾向にある。

解答と解説: 

答え--- 3

費用をかけても作業時間の短縮には限度があり、その限界の作業時間のことをクラッシュ・タイムといい、その作業時に要する費用のことをクラッシュ・コストという。
総建設費ではなく、各作業単位でのことである。



No 8 下記の数量表に基づき植栽工事を行う場合の寸法規格の判定として、「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」における規格基準に照らし、適当でないものはどれか。
樹種 樹高(m) 幹周(m) 枝張(m) 株立数 備考
シラカシ 2.5 0.6
ナツツバキ 3.5 0.21 2本立
エゴノキ 3.0 0.15 3本立以上
シモツケ 0.5 3本立
1 シラカシで、樹高が2.6 m、枝張が最大幅で0.8 m、最小幅で0.5 m のもの。
2 2本立のナツツバキで、樹高がそれぞれ3.6 m、2.6 m、幹周がそれぞれ0.18 m、0.13 mのもの。
3 4本立のエゴノキで、樹高がそれぞれ3.2 m、3.0 m、2.5 m、2.0 m、幹周がそれぞれ0.08 m、0.07 m、0.05 m、0.05 m のもの。
4 5本立のシモツケで、樹高がそれぞれ0.7 m、0.6 m、0.4 m、0.4 m、0.3 m のもの。

解答と解説: 

答え--- 3

ナナツバキの幹周は各々の周長の総和の70%以上なのでOK
5本立のシモツケも3本立(指定株立数)の過半が樹高が規定に達しており、残りも70%に達しているのでOK
シラカシは樹高、枝張とも規定以上でOK
エゴノキは樹高はOKだが、幹周が(0.08+0.07+0.05)×0.7=0.14<0.15mでNG



No 9 「公共用緑化樹木等品質寸法規格基準(案)」に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 樹木の寸法規格のうち、樹高は、樹冠の頂端から根鉢の上端までの垂直高であり、植込み作業時に刈込み、剪定等を行った場合には、作業後の樹高を寸法規格表示の寸法とする。
2 樹木の品質規格は、樹姿と樹勢に大別して定められ、樹勢については、「生育、根、根鉢、葉、樹皮(肌)、枝、病虫害」により表示される。
3 その他地被類のうち、つる性類の寸法規格は、主につる長が表記され、つるが2本以上ある場合には、その平均の長さを寸法規格表示の寸法とする。
4 その他地被類の品質規格は、「葉、根、病虫害」により表示され、病虫害の規格は、「病害(病斑)がなく、害虫がいないこと」である。

解答と解説: 

答え--- 2

樹高については寸法の現場検収は植え付け前に実施する。樹形等は植え付け後に再確認する。
その他地被類の病虫害の規格は、「発生がないもの。過去に発生したことのあるものについては、発生が軽微で、その痕跡がほとんど認められないよう育成されたものであること。」である。設問はシバ類の病虫害規格である。



No10 造園工事における植栽作業の品質管理に関する次の記述の()、()に当てはまる語句の組合せとして、適当なものはどれか。
「( ) とは、樹木等の移植に際し、根を通常の根鉢の径より長く残して、土のまとまりを付けずに掘り上げ、根を縄や水苔等で巻かずに運搬移植する方法であり、一般に移植適期の( ) などに用いられる。」
() ()
1 ふるい掘り  ---  イチョウ、エンジュ
2 ふるい掘り  ---  ジンチョウゲ、フジ
3 追掘り  ---  イチョウ、エンジュ
4 追掘り  ---  ジンチョウゲ、フジ

解答と解説: 

答え--- 1

ふるい掘りとは、樹木等の移植に際し、根を通常の根鉢の径より長く残して、土のまとまりを付けずに掘り上げ、根を縄や水苔等で巻かずに運搬移植する方法であり、一般に移植適期のイチョウ、エンジュなどに用いられる。


No11 石材(JIS A 5003)に関する次の記述の()〜(Cに当てはまる語句及び数値の組合せとして、適当なものはどれか。
間知石は、面が原則としてほぼ方形に近いもので、控えは四方落としとし、面に直角に測った控えの長さが面の( ) の( ) 倍以上であること。
板石は、厚さが( ) cm未満で、かつ幅が厚さの3倍以上であること。
() ()
1 最小辺  ---  1.5  ---  15
2 最小辺  ---  1.2  ---  12
3 最大辺  ---  1.5  ---  12
4 最大辺  ---  1.2  ---  15

解答と解説: 

答え--- 1

環間知石は、面に直角に測った控えの長さが面の最小辺の1.5倍以上であること。
板石は、厚さが15cm未満で、かつ幅が厚さの3倍以上であること。


No12 石材(JIS A 5003)に関する記述のうち、適当なものはどれか。
1 石材は、その寸法の正確さ及び見掛比重により、1等品、2等品及び3等品に区分される。
2 石材は、その形状及び吸水率により、山石、川石及び海石に区分される。
3 「はん点」は、石材の表面の部分的に生じたはん点状の色むらのことであり、軟石では欠点となる。
4 「むら」は、石材の表面に他の材料の色の付いたものであり、化粧用石材では欠点となる。

解答と解説: 

答え--- 3

はん点は、石材の表面の部分的に生じたはん点状の色むらをいう。
石材の欠点は寸法の不正確,そり,き裂,むら,くされ,欠け,へこみ、軟石では,はん点及び穴が追加される。
石材の品質は産地及び岩石の種類ごとに1等品、2等品及び3等品に区分される。
むらは、石材の表面の部分的な色調の不ぞろいをいう。他の材料の色の付いたものではない。
吸水率・比重など物理的性質による分類は、硬石、準硬石及び軟石に区分される。


No13 下図は品質管理における一般的な手順を示したものである。この場合、次の作業項目(A)、(B)が当てはまる場所の組合せとして、適当なものはどれか。
作業項目(A) :品質標準の設定
作業項目(B) :管理図(−X−R 管理図など)の作成
(A) (B)
1  --- 
2  --- 
3  --- 
4  --- 

解答と解説: 

答え--- 3

イ=品質標準の設定
ニ=管理図の作成
ロ、ハは一般に該当する作業はない。


No14 次に示す測定結果から求められる統計量(A)、(B)の組合せとして、正しいものはどれか。
統計量(A):Me(メディアン)
統計量(B):(エックスバー)
(A) (B)
1 56  ---  55
2 56  ---  56
3 57  ---  55
4 57  ---  56

解答と解説: 

答え--- 1

メディアンは中央値のこと
エックスバーは平均値のこと
中央値は56、平均値は55である。


No15 呼び強度を18(N/mm2)、スランプを8 cm と指定したレディーミクストコンクリートの受入れ検査の試験結果に関し、レディーミクストコンクリート(JIS A 5308)の規定に照らし、不合格となるものはどれか。
1
2
3
4

解答と解説: 

答え--- 2

レディーミクストコンクリートの強度は、規定される強度試験を行ったとき、次の規定を満足するものでなければならない。

(a) 1回の試験結果は、購入者が指定した強度の値の85%以上でなければならない。
(b) 3回の試験結果の平均値は、購入者が指定した呼び強度の値以上でなければならない。
スランプ18以下であればスランプの許容差±2.5である。1回の強度85%以上はOKだが、平均で下回っている。


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