土木専門  上下水道工事 2


推進工法

推進工法に関する記述のうち適当でないものはどれか。
1 刃口推進工法は,管先端に刃口を設置し,管体後部のジャッキにより地山を推進する工法である。
2 中押し工法は,管体中央に中押しジャッキを設置し,前後の地山に,中押しジャッキにより同時に押し込み推進する工法である。
3 セミシールドエ法は,管先端にシールド機を設置し,シールド機の掘削の後,管体後部のジャッキにより推進する工法である。
4 ホリゾンタルオーガ工法,泥水加圧式推進工法は,ともに小口径の推進工法である。
解答 (2)
中押し工法は,管体途中の中押し・元押しのジャッキで分担して推進する。
小□径推進工法
小口径管推進工法の各種方式と適応土質等との組み合せのうち適当でないものはどれか。
方式 適応土質等
1 圧入方式 軟弱な粘性土,シルト質地盤
2 オーガ方式 比較的硬質な粘性土,砂質土
3 泥水方式 硬質な岩盤
4 ボーリング方式 硬質地盤,礫層

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解答 (3)
泥水方式は軟弱地盤に適す
推進工法用の鉄筋コンクリート管
推進工法用鉄筋コンクリート管が普通の開削工法で使われている管と異なる点に関して適当でないものはどれか。
1 推進を伝達するため,管厚が大きい。
2 管を緊結するため,ボルト孔がある。
3 管周囲の余掘部へのグラウト,摩擦抵抗をやわらげる滑材注入口がある。
4 継手部は,PCカラーを用い,管にカラー継手用の溝と止水用のゴム輪をはめ込む溝がある。
解答 (4)
継手部は鋼製カラー

解説
推進工法
1 推進工法は,発進立坑にジャッキ設備を設け,先端に刃口等の装備を付け,管体を土中に押込み,先端切羽の土砂を掘削して到達立坑へ推進する。中押し工法は,管体途中の中押し・元押しのジャッキで分担して推進する。
推 進 工 法 施工延長(m) 特     性
刃 ロ 推 進 工 法 15〜70 短距離推進に適しているが,切羽地山の安定を要す。
セミシールド工法 60〜120 比較的操向性に富み,推進抵抗も少ないので長距離推進に適している。
中 押 し 工 法 刃□推進,セミシールドの限界を越える延長 長距離推進の補助工法で,呼び径1,200m以上が適当である。
牽  引  工  法 最大40〜50 盛土及び土被りの浅いところで短形渠に多く用いられる。
小□径
推進工法
オーガ式 最大30〜40 呼び径900mm以下の小□径管に適用され,刃□推進工法で施工困難な場合に利用する。
泥水加圧式 60〜120 軟弱地盤で湧水の多い土質に適している。
2 小口径推進工法は,内径700mm以下の推進管を敷設するもので,推進形式により下表のものがある。推道管を油圧式ジャッキで直接押込むものを一工程方式,先導管・ガイド管を押し込みそれに管本体を推進するものを二工程方式という。
圧入方式 先導体でガイド管を圧入推進する。 軟弱な粘性土
砂貧土
泥水方式 推道管先端に装着した泥水加圧掘進機で掘削した土砂を泥水とともに排土流送し,推進する。 軟弱地盤
滞水性の砂質土
水平ボーリング方式 推進鋼管先端にケーシングクうウンを装着し,回転によって掘削排土しながら推進する。 硬質地盤
レキ層
ホリゾンタルオーガ方式 推進管の先端にオーガヘッド又はオーカスクリュを取付け,ヘッド,スクリュの回転により掘削排土し推進する。 硬質粘土
砂質土
砂レキ土
推進工法用の鉄筋コンクリート管
1 推進工法に用いられる推進管の特徴
@ 推力を伝達するため管厚が大きい。管を緊結するためのボルト孔がある。
A 管周囲の余掘部へのグラウト,摩擦抵抗を下げる滑材の注入口がある。
B 継手部は鋼製カラーで,継手用の溝と止水用のゴム輪の溝がある。
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