土木専門  上下水道工事 1


下水道管きょの接合

下水道管きょの接合に関する記述のうち適当でないものはどれか。
1 地表勾配が急な場合には,管きょ径の変化の有無にかかわらず,原則として地表勾配に応じた段差接合又は階段接合とする。
2 水面接合は,水理学的に概ね計画水位を一致させて接合する方法である。
3 管きょ径が変化する場合又は2本の管きょが合流する場合には,原則として管底接合とする。
4 管頂接合は,流水を円滑にすることができるが,掘削深さが増加し,ポンプ排水を行う場合にポンプ揚程が増加する。
解答 (3)
管きょが合流する場合には,管底接合は避ける。
管の布設
管の布設に関する記述のうち適当なものはどれか。
1 主として大口径管の心出しは,一般に中心線を管の真上に移す。
2 管の布設は,原則として高所から低所へ向かって配管する。
3 管の吊りおろしの前に,管のさし口外面に受け口ののみ込み寸法をマークし,接合の完全を期す。
4 基礎地盤が砂礫で管の据付けが不安定な場合には,はしご胴木を組むのが普通である。


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解答 (3)
管の吊りおろしの前に,管のさし口外面に受け口ののみ込み寸法をマークし,接合の完全を期す。
下水管の管種
下水道に使用する管種とその特徴に関する組合せで適当でないものはどれか。
1 硬質塩化ビニル管 可撓性があり,軽量で施工性に優れている。
2 ダクタイル鋳鉄管 一般に圧力管として使用され,耐圧性及び耐食性に優れている。
3 鋼 管 水密性及び強度などに優れた特性をもつが,塗覆装を行わないと腐食には弱い。
4 陶 管 耐酸性及び耐アルカリ性に優れ,異形管を製造しやすい利点があるが,摩耗には弱い。
解答 (4)
耐酸・耐アルカリ性があり,摩耗に強い。

解説
下水道管きょの接合
1 下水の流下は,自然流下を原則とする。自然勾配がとれない場合はポンプで流下させる。管きょの接合は,管きょの方向,勾配,管径の変化する箇所,管きょの合流点ではマンホールを用いて行う。
2 雨水桝は,歩車道の区分がある場合はその境界に,ない場合は民有地との境界に,30m以内の間隔で設ける。桝の底部には15cm以上の泥溜めを設ける。汚水桝の底部には汚水が下水管に円滑に流入するようインバートを付ける。
3 2本の管きょが合流する場合は,中心交角60°以下,管底接合はさける。
4 桝から下水管へつなぐ取付け管
@ 木管に対し60°又は90°に布設
A 勾配は10‰(パーミル,1/1,000)以上
B 本管の中心線より上方に取り付ける。
5 接合方法
@ 管頂接合(流れが円滑,掘削深さは増す,工事費かさむ),
A 水面接合(水理的によい,計算が煩雑)
B 管中心接合(水面接合に準じて水煙的によい)
C 管底接合(管底を一致させる,掘削深さが小さい,バックウォーターの影響があり,水煙条件は悪い)
D 段差接合(地表勾配が急なとき)
管の布設
1 管の心出し方法は次による。
@ 小口径管では中心線を管の真上へ
A 大径では管の内側の下端に
B 縦断屈曲部では管の真横に移す
2 縦断勾配のある場合の据付け方向は,受け口を高い方向つまり低所から高所へ向かって布設すれば配管が安定し,排水作業も既に配管の終わった低いところで揚水できて能率的である。
3 はしご胴木基礎は,地盤が軟弱な場合や土質・上載荷重が不均等な場合,管きょの不等沈下を防止する場合等に用いられる。砂礫で不等沈下の恐れがなく,据付けが不安定な場合は,まくら土台基礎が適当。
下水管の管種
1 硬質塩化ビニル管
可撓性があり,軽量で施工性に優れている。
2 ダクタイル鋳鉄管
一般に圧力管として使用され,耐圧性及び耐食性に優れている。
3 鋼 管
水密性及び強度などに優れた特性をもつが,塗覆装を行わないと腐食には弱い。
4 鉄筋コンクリート管
強度は大きいが,耐酸性におとる。
5 陶管
耐酸・耐アルカリ性があり,摩耗に強いが衝撃には弱い。異形管が造りやすく,施工も容易である。 450mmまでの小径管に使用される。
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