施工管理 工程管理 4


ネットワークの日程計算

図はある工事のネットワークを示したものである。正しいものはどれか。
1 イベントCの最遅結合点時刻は,20日である。
2 この工期は,37日である。
3 イベントBの最早結合点時刻は,15日である。
4 作業Bのフロートは,10日間である。
解答 (4)
Cの最遅結合点時刻は20日,最長経路はE→@→C…→B→D→Eで工期40日,Bの最早結合点時刻20日,作業Bの余裕日数は5日。
計算方法については下記解説を参照すること。


ネットワーク工程表の作成
図のネットワークに関する記述のうち正しいものはどれか。
1 クリティカルパスは,イベント番号@→A→C→E→Fの経路であり,工期は63日である。
2 イベントDの最遅結合点時刻は,40日である。
3 イベントCの最早結合点時刻は,33日である。
4 イベントEの最早結合点時刻は,53日である。

解答 (4)
クリティカルパスは@→A→B→E→F,工期63日。イベントCの最早結合点時刻は35日,Dの最早結合点時刻は53日,Eの最早結合点時刻は53日となる。

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解説
ネットワークの日程計算
最早開始時刻,最早完了時刻の日程計算(前向き計算)
1 計算順番は,左から右に(EからE)向かって行う。
2 各結合点上に結合点時刻(最早完了時刻.EFT)を記入する。この値が次の作業の最早開始時刻(EST)となる。
3 先行作業が完了しなければ後続作業が開始できないことから,下図において2本以上の矢線が入ってくる合流点B,Dでは,終了時刻の大きいものが次の開始(最早開始)時刻げとなる。(小さい時刻を斜線で消去する)
4 以上の計算の結果,最終イベントEに致着する日数が,工期となる。
最遅完了時刻・最遅開始時刻の日程計算(逆向き計算)
1 前向き計算によって,最早開始時刻が(EST)を求めておく。
2 計算順番は,右から左(EからH)に向って行う。
3 最終結合点Eの最遅完了時刻には工期40日を用いる。順次,各作業の所要日数を引き,最遅完了時刻を各結合点上の□内に記入する。
4 下図の分岐点C,A,@では,小さい方の数値を採用する。
5 最遅開始(完了)時刻と最早開始(完了)時刻とが等しい経路は,各作業に全く余裕がなく,クリティカルパス(最長経路)となる。
6 クリティカルパス以外の経路には,余裕日数(フロート)を持つ。
7 最早完了時刻及び最遅完了時刻を求め,その差から余裕日数を求める。
クリティカルパス(太線
0→1→4→3→5→6

□内の数字は最遅完了時刻を示す。
□外の数字は最早開始時刻を示す。
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