施工管理 環境保全 3


騒音振動の防止対策

打込みくいの騒音・振動に関する記述として適当なものはどれか。
1 ディーゼルハンマやドロップハンマの騒音レベルは,他の機械に比べてきわめて小さい。
2 騒音レベルのばらつきは,地盤条件にあまり左右されない。
3 ディーゼルハンマによる振動は,衝撃的な振動が周期的に繰り返される。
4 振動くい打機による振動レベルは,ディーゼルハンマより大きい。
解答 (3)

ディーゼルハンマによる振動は,衝撃的な振動が周期的に繰り返される。 騒音・振動共大きいので最近はあまり使用されない。
環境保全計画
環境保全計画に関する記述のうち誤っているものはどれか。
1 各種の低騒音・低振動工法の選定にあたっては,経済性,施工性,安全性等について十分検討し,現場の施工条件に適した工法とする。
2 一定規模以上の堆積場に,土石を堆積する場合,大気汚染防止法の規定により,粉じんが飛散しないよう対策を講じる。
3 資材運搬等の工事用車両による交通障害を低減するために,工事用車両の役人台数,運搬物量,走行速度等を事前に十分検討する。
4 アースオーガ併用のくい打機は,振動が少なく,これを使用する作業は,振動規制法の特定建設作業から除外されている。

解答 (4)

アースオーガ併用のくい打機は,振動規制法の特定建設作業である。
騒音・振動対策
建設工事における騒音・振動に関する記述で適当なものはどれか。
1 建設現場における板囲いの塀は,通常の高さの塀であれば材質に関係なく,遠方の受音点に対して効果が期待できる。
2 プレボーリング工法では最終的な打止め打撃による振動の発生は避けられないので,一般に振動防止対策が必要である。
3 騒音カバー付きドロップハンマは,在来型のカバーなしに比べて30dB以上騒音が低減できる。
4 ディーゼルパイルハンマのラム重量の大小による振動レベル差は,地盤条件等にかかわらず,必ず重量の大であるものは重量の小のものより大きい。

解答 (2)

2が適当

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解説
打ち込みくいの騒音・振動防止対策
1 騒音規制法及び振動規制法に定められている特定建設作業は,規制基準が定められており,施工計画においては規制基準に適合するよう対策をたてる。また,都道府県によっては上乗せ規制をしている場合があるので注意を要する。
2 騒音・振動防止対策
@ 音及び振動の距離減衰効果を利用する。
A 音及び振動の発生源で発生量を少なくする(低騒音低振動機械,工法)。 
B 音及び振動を中間で遮断する(遮音壁・防音カバー,防振溝等の設置)。
環境保全計画
騒音規制法と振動規制法の規制内容
項   目 騒音規制法 振動規制法
特定建設作業の種類
@ くい打ち機を使用する作業(アースオーガ併用を除く)
A 鋲打ち機を使用する作業
B 削岩機を使用する作業
C 空気圧縮機を使用する作業
D コンクリートプラント,アスファルトプラントを設けて行う作業
@ くい打ち機を使用する作業(アースオーガ併用を含む)
A 鋼球を使用する破壊作業
B 舗装版破砕機を使用する作業
C ブレーカー(手持式を除く)を使用する作業
規制に関する騒音又は振動の大きさの基準 特定建設作業の種類にかかわらず一つの基準が設定されている。上記@〜Dの作業 85dB(A) 特定建設作業の種類にかかわらず一つの基準が設定されている。上記@〜Cの作業 75dB
測 定 場 所 敷地の境界
改善勧告改善命令 基準を超える場合の1日の作業時間は10時間又は14時間から4時間までの範囲で短縮される場合がある。
騒音・振動対策
1 騒音・振動対策として,遮音壁・防振溝が設けられるが,防音壁はその高さ,材質等により減衰効果が大きく影響する。なお,点音波の場合,距離が2倍になれば音圧レペルは6ホン,線音源では3ホンずつ減少する。
2 ディーゼルパイルハンマの騒音は,90ホン以上でカバー等で70ホン程度まで低減できる。振動は80dBを超え,その振動レペルは地盤条件により多種多様で一概には言えない。
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