土木一般 土工 10

裏込め及び埋戻しの施工
道路土工において構造物と接続する盛土の施エに関する記述のうち適当なものはどれか。
1 構造物と盛土との接続部には,必要に応じ踏掛版を設置し,接続部の段差を少なくするようにしなければならない。
2 盛土下部の締固め作業は,構造物に悪影響を及ぼすので,盛土仕上げ面において転圧回数を増すことにより行わなければならない。
3 施工場所は,雨水,流入水などが溜まり易いので土の高まきを行って立上げ,水の浸入をできるだけ防止しなければならない。
4 構造物の基礎掘削により発生した土は,土質がよくないので盛土に使用することは絶対に避けなければならない。

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解答 (1)



解説
1 構造物との接続部の盛土の施工は,使用後に構造物との間に段差が生じないように,圧縮性の小さい材料で,雨水などの浸透による土圧増加を防ぐために透水性の小さい材料を用いる(掘削で発生した不良土は使用しない)。
2 良質の裏込め材を用いて中・小形の縮固め機械で均等に薄層で十分に縮固めること。ダンプトラック,ブルドーザ等の高まきは避け,仕上り厚は20cm以下とし,縮固めは路床と同程度とする。
3 裏込め部には,雨水の流入を防止し,浸透水は盲排水で処理する。
4 構造物が十分に強度を発揮しないうちに,裏込め土によって土圧を与えたり,偏土圧を加えてはならない。
5 構造物と盛土の接続部に生じる段差をやわらげるため,橋台などの構造物と盛土部に鉄筋コンクリート版(踏掛版)を設ける場合もある。
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