土木一般 土工 4

土量の変化率・土量計画
土量の変化率に関する記述のうち誤っているものはどれか。但し,変化率をL=1.25,C=0.9とする
1 100m3の盛土をつくるのに必要なほぐした土量は,約120m3である。
2 100m3の地山をほぐして締固めると,その土量は90m3となる
3 100m3の盛土をつくるのに必要な地山の土量は,約111m3である。
4 100m3の地山をほぐすと,その土量は125m3となる

解答 (1)
(1) Q=L/C×100= 139m3
(2) Q=C×100= 90m3
(3) Q=1/C×100= 111m3
(4) Q=L×100= 125m3

10,000m3の盛土工事において,切土(礫質土)から7,000m3(地山土量)を流用し,不足分は土取場(砂質土)から運搬する場合,土取場での掘削土量(地山土量)はどれか。但し礫質土の変化率L=1.20,C=0.90,砂質土の変化率1=1.25,C=0.85とする。
1 3,520m3
2 3,750m3
3 4,350m3
4 4,620m3

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解答 (3)
7,000m3の礫質土(地山土量)を締固めると,0.90×7,000=6,300m3の盛土となり,盛土10,000m3に対して3,700m3の盛土量が不足する。
土取場(砂質土,地山土量):1/0.85×3,700m3=4,350m3

解説
地山を切りくずし,再びこれを締固めた場合には土量に変化が生じる。土量の変化率を地山土量を基準にして,ほぐし率L締固め率Cで表わす。
ほぐし率L =  ほぐした土量 締固め率C =  締固め後の土量
地山の土量 地山の土量
2 ほぐし率Lは土の運搬計画に,締固め率Cは土の配分計画を立てるときに必要となる。なお,土量の計算には下表の土量換算係数fを用いる。
土質変化率
名   称 L C
岩又は石
硬    岩
中 硬 岩
岩塊・玉石
1.65〜2.00
1.50〜1.70
1.10〜1.20
1.30〜1.50
1.20〜1.40
0.95〜1.05
礫まじり土
礫質土
固結した礫質土
1.10〜1.20
1.10〜1.30
1.25〜1.45
0.85〜1.05
0.85〜1.00
1.10〜1.30
岩塊・玉石まじリ砂
1.10〜1.20
1.15〜1.20
0.85〜0.95
0.90〜1.00
普通土
砂  性  土
岩塊・玉石まじり砂質土
1.20〜1.30
1.40〜1.45
0.85〜0.95
0.90〜1.00
粘性土など
粘  性  土
岩塊・玉石まじリ粘性土
1.20〜1.45
1.40〜1.45
0.85〜0.95
0.90〜1.00

土量換算係数fの値
基準の土量 地山の土量 ほぐした土量 締固め後の土量
地山の土量(A) 1 L C
ほぐした土量(A/L) 1/L 1 C/L
締固め後の土量(A/C) 1/C L/C 1
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