土木一般 コンクリート工 5

コンクリート中の塩化物含量の限度
コンクリートに関する記述のうち正しいものはどれか。
1 気象作用が激しくないところにAEコンクリートを用いる場合には,所定のワーカビリティーが得られる範囲内で空気量を多くする。
2 レディーミクストコンクリートの荷卸し時の塩化物含有量の試験は,塩分によるコンクリートの硬化する時間が遅くなるのを防止するために実施する。
3 中庸熱ポルトランドセメントは,普通ポルトランドセメントに比べ硬化時の発熱量は少ないが,長期強度や耐久性は多少劣る。
4 骨材の粗粒率は,骨材粒度を数値的に示すもので,その数値が大きいほど骨材寸法の大きい骨材が多いことを示す。

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解答 (4)
粗粒率は,骨材の大小の粒が混合している程度を表わす。


解説
コンクリート中の塩化物含量の限度
1 気象作用が激しくないところにAEコンクリートを用いる場合には,所定のワーカビリティーが得られる範囲内でなるべく少ない空気量とする。
2 塩化物がコンクリート中に多量に含まれると,コンクリート中の鉄筋の腐食が促進され,構造物の耐久性を損ない耐荷力を低下させるなど塩化が生じる。また,海砂中に合まれる塩化ナトリウム等の存在は,アルカリシリカ反応を促す原因ともなる。以上より,コンクリート中の塩化物含有量(塩化イオンの総量で表わす)は,原則として0.30kg/u以下としている。
3 中庸熱ポルトランドセメントは,発熱量は少なく,浸食性の水に対する抵抗性が大きく,また収縮が小さいなど耐久性に富んでいる。短期強度はやや低いが,長期強度が大きいのが特徴である。
4 粗粒率は,骨材の大小の粒が混合している程度を表わす。粒径が大きい程粗粒率は大きく,細骨材で2.3〜3.1,粒骨材で6〜8位である。
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