平成24年度 2級建築施工管理技術検定試験  

受検種別受検種別ごとに解答する問題No.と選択による解答数の内訳
建築」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ロ. 〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ハ. 〔No.51〕〜〔No.65〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
躯体」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ロ. 〔No.36〕〜〔No.50〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ニ. 〔No.66〕〜〔No.80〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
仕上げ」で受検する方が解答する問題
イ. 共通
〔No.1〕〜〔No.14〕 までの14問題のうちから9問題を選択し、解答してください。
〔No.15〕〜〔No.17〕 までの3問題は、全問題解答してください。
〔No.18〕〜〔No.25〕 までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
〔No.26〕〜〔No.35〕 までの10問題は、全問題解答してください。
ハ. 〔No.51〕〜〔No.65〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ホ. 〔No.81〕〜〔No.95〕 までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
ロ.受検種別「建築」「躯体」
〔No.36〕〜〔No.50〕までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
解答及び解説で疑問を持ったら即調べてみましょう。
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No36 建築工事における墨の呼び名とその説明の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1 地墨  ------  平面の位置を示すために床面に付けた墨
2 陸墨  ------  垂直を示すために壁面に付けた墨
3 親墨  ------  基準となる墨
4 逃げ墨  ------  通り心から一定の距離をおいて平行に付けた墨

解答と解説: 

答え--- 2
陸墨(ろくずみ)は壁面などに付けた水平の墨。水墨ともいう。



No37 地盤調査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 オーガーボーリングは、ロッド先端のオーガーを回転させて地中に押し込み、試料を採取する。
2 シンウォールサンプラーは、軟弱な粘性土の土質サンプリングに用いる。
3 土の粒度は、ふるい分析や沈降分析によって求める。
4 土の粒径は、粘土、シルト、細砂の順に小さくなる。

解答と解説: 

答え--- 4
土の粒径は小さい順に粘土、シルト、細砂である。設問の逆。



No38 土工事の埋戻し及び締固めに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 土間スラブ下の埋戻しにおいて、基礎梁や柱などの周囲や隅角部は、タンパーなどの小型機械を用いて十分締固めを行う。
2 透水性の悪い山砂を用いる場合は、厚さ30 cm 程度ごとにローラー、ランマーなどで締め固める。
3 埋戻しに砂を用いる場合は、粒子の径が均一なものが最も適している。
4 埋戻しに砂質土を用いて水締めを行う場合は、粘性土を用いて締固めを行う場合より余盛り量は少なくてよい。

解答と解説: 

答え--- 3
粒子の径が均一な砂を用いるよりは、粗砂や礫が混入している砂の方が大きい締固め密度が得られる。


No39 山留め工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 親杭横矢板工法において、掘削は矢板の取付けが可能な深さまでとし、矢板の設置は掘削が完了した箇所から速やかに行う。
2 親杭横矢板工法において、横矢板背面の地山を削り取る深さは、矢板の厚みに埋戻しができる余掘り厚を加えた程度までとする。
3 水平切梁工法において、切梁の継手は、できる限り切梁の交差部から離して設ける。
4 水平切梁工法において、腹起し材にH形鋼を用いる場合は、フランジ面を山留め壁面に向けて設置する。

解答と解説: 

答え--- 3
継手やジャッキ挿入部は構造的な弱点になりやすい。よって切梁支柱、切梁交差部の近くに設る。


No40 場所打ちコンクリート杭のアースドリル工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 孔底にスライムを十分沈降させた後、直ちに鉄筋かごを設置してコンクリートの打込みを行う。
2 孔中に水がある場合のコンクリートの余盛りは、水がない場合に比べて大きくする。
3 コンクリート打設後、杭孔の上部に空掘り部分が残る場合は、良質土で埋戻しを行う。
4 コンクリート打設を終了した杭に近接する杭の掘削は、打設直後を避けて施工する。

解答と解説: 

答え--- 1

スライムを杭底に残したままコンクリート打設すると、スライムがコンクリートに混じり、杭支持力に悪影響を及ぼす。よってコンクリート打設前には、必ずこれを除去する必要がある。


No41 鉄筋の加工及び組立てに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鉄筋の加工は、鉄筋加工図に示される外側寸法に従って加工する。
2 スラブ筋の結束は、鉄筋相互の交点の半数以上とする。
3 鉄筋末端部のフックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど長くなる。
4 基礎梁を除く梁の出隅部分に位置する主筋の末端部には、異形鉄筋であってもフックを設ける。

解答と解説: 

答え--- 3

フックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど短くなる。90度で20d、135度で6d、180度で4d以上になる。

No42 鉄筋の継手及び定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
 1 柱のスパイラル筋の柱頭及び柱脚端部の定着は、1.5巻き以上の添え巻きとし、末端部にはフックを設ける。
 2 重ね継手長さの算出に用いる鉄筋径は、異形鉄筋の場合、鉄筋の公称直径を用いる。
 3 小梁の主筋の定着長さは、上端筋の方を下端筋より長くする。
 4 D 35以上の異形鉄筋には、原則として、重ね継手を用いない。

解答と解説: 

答え--- 2
重ね継手長さの算出に用いる鉄筋径は呼び名数値とする。公称直径は呼び名より若干大きい。


No43 型枠の加工及び組立てに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 柱型枠の足元は、型枠の垂直精度の保持などのため、桟木で根巻きした。
2 外壁の型枠は、外部足場から控えを設けて補強した。
3 配管やボックス類などは、コンクリートの打込み時に移動しないように堅固に取り付けた。
4 上下階の支柱は、原則として、平面上の同一位置に立てた。

解答と解説: 

答え--- 2

型枠は、原則的に足場などの仮説物に連結しない。スラブなどの場合以外、外壁用型枠を連結するのは危険。


No44 コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 コンクリート中の連行空気は、凍結融解作用に対する抵抗性を向上させる。
2 単位水量は、所要のワーカビリティーが得られる範囲内でできるだけ小さくする。
3 単位セメント量の最小値は、コンクリートの種類にかかわらずすべて同じである。
4 細骨材率が大きすぎると、流動性の悪いコンクリートとなる。

解答と解説: 

答え--- 3
単位セメント量の最小値は、普通コンクリートでもスランプ値によって異なる。軽量コンクリートと普通コンクリート18cm以下でも異なる。


No45 コンクリート内部振動機(棒形振動機)によるコンクリートの締固めに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 振動機による加振時間は、十分締固めができるように1箇所当たり60秒以上とする。
2 振動機の先端が、先に打込んだコンクリートの層に届くように挿入する。
3 振動機の引抜きは、コンクリートに穴を残さないようにゆっくり行う。
4 振動機の先端が、鉄筋や型枠などに接触しないようにコンクリートの締固めを行う。

解答と解説: 

答え--- 1
加振時間が長すぎると骨材分離が発生する。一箇所あたり5秒〜15秒程度とする。



No46 コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 初期の湿潤養生の期間が短いほど、中性化が早く進行する。
2 コンクリート打込み後は、直射日光などによる乾燥を防ぐための養生を行う。
3 コンクリート打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進が大きくなる。
4 コンクリートの硬化初期に振動が加わると、強度の発現が損なわれる。

解答と解説: 

答え--- 3
外気温度が高すぎると内部との温度差によりひび割れが発生するので、初期強度は出るが、長期材齢では悪影響になりやすい。




No47 鉄骨の工作に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鋼板のガス切断は、自動ガス切断機を用いた。
2 使用鋼材のひずみ直しは、ローラーやベンダーなどを用いて常温で行った。
3 呼び径M 24以下の溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径と同じ大きさとした。
4 高力ボルト摩擦接合の摩擦面のブラスト処理は、サンドブラストで行った。

解答と解説: 

答え--- 4
高力ボルト摩擦接合のブラスト処理面へのサンドブラストは表面粗度が低く安定性に欠ける。高力ボルト摩擦接合継手の設計・施工・維持管理指針(案)でも除外項目となっている。ショット・グリッドブラスト処理などが適切。



No48 鉄骨の溶接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 溶接技能者の資格は、溶接方法、板厚及び溶接姿勢に応じて定められている。
2 溶接には、ポジショナー、回転治具などを用い、なるべく下向きの姿勢で行う。
3 デッキプレートと鉄骨梁の接合には、焼抜き栓溶接などを用いる。
4 隅肉溶接部の検査は、一般に超音波探傷試験により行われる。

解答と解説: 

答え--- 4
隅肉溶接部の検査は、磁粉探傷(MT)検査、浸透探傷(PT)検査が一般的。超音波探傷(UT)試験も技術的には可能だが、探査方向が1方向のみなので以前は適していないとされていた。ただ、最近は波形解析法が改善されつつあるので超音波探傷試験も増えてくると考えられる。


No49 木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1 m 以内の部分には、有効な防腐措置を行うとともに、必要に応じて防虫措置を行う。
2 筋かいと間柱が交差する部分では、筋かいを欠き取ることのないようにする。
3 内装下地や造作部材の取付けは、屋根葺き工事に先立って行う。
4 建入れ直し完了後、接合金物を締め付けるとともに、本筋かい、火打材を固定する。

解答と解説: 

答え--- 3
屋根葺き工事が完了し、雨漏りの心配が無くなってから内装に着手するのが一般的。



No50 建設機械と作業の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1 トラクターショベル  ------  土砂の積込み
2 タイヤローラー  ------  含水比の高い粘性土の締固め
3 クラムシェル  ------  作業床面下の比較的深い位置の掘削
4 トラックアジテータ  ------  レディーミクストコンクリートの運搬